
イメージ画像:旅行宿泊探訪記 作成
こんにちは。旅行宿泊探訪記、運営者の「TrekTide」です。
フィリピンのオオコウモリが人間サイズで大きいという、衝撃的な写真や噂をSNSで見かけたことはありませんか?あの写真の真偽や、オオコウモリの実際の大きさ、そして危険性について気になっている方も多いと思います。人を襲うことがあるのか、そもそも日本にいるのか、中にはペットにできるのかと考える人までいるかもしれません。実は、あの話題の写真は少しトリックがあるんです。この記事では、フィリピンオオコウモリにまつわる嘘と本当の姿、そして彼らに安全に会える旅の魅力について、私の目線でじっくり解説していきますね。
この記事でわかること
- SNSで話題の巨大コウモリ写真の真相
- フィリピンオオコウモリの実際の大きさと生態
- 人を襲う?知られざる危険性と安全性
- フィリピンでオオコウモリに会える場所
フィリピン旅行前に知る「オオコウモリの嘘」

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まずは、皆さんが一番気になっているであろう「人間サイズのオオコウモリ」の噂から。SNSを騒がせた一枚の写真がきっかけでしたが、フィリピン旅行を考えているなら、その真実を知っておくと、より現地の自然を楽しめるかなと思います。
SNSで話題のフィリピンオオコウモリ画像
記憶にある方も多いと思いますが、SNSで一時期、ものすごい勢いで拡散された画像がありましたよね。それは、民家の軒先のような場所に、まるで人間の子どものような大きさのコウモリがぶら下がっているという、かなりインパクトの強い写真でした。
背景にバイクが映り込んでいたりして、その対比でコウモリの巨大さが際立って見えるんですよね。「フィリピンにはこんなに大きいコウモリがいるのか!」と、世界中の人々が驚いたのも無理はないかなと思います。私も初めて見たときは、正直なところ「これは本物…?」と目を疑いました。
人間サイズという噂と実際の大きさ
結論から言うと、フィリピンオオコウモリが「人間サイズ」というのは嘘、というか、かなり大げさな表現ですね。写真のコウモリは「オオフルーツコウモリ(別名:フィリピンオオコウモリ)」という種類で、世界最大級のコウモリなのは事実です。
ですが、実際の大きさは以下の通り。
フィリピンオオコウモリの実際のサイズ
- 体長: 約30cm
- 体重: 最大で約1.2kg~1.5kg
- 翼を広げた長さ(翼開長): 最大で約1.7m
体長30cm、体重1.5kgというと、だいたい小型犬のチワワや猫くらいのサイズ感でしょうか。もちろん、一般的なコウモリのイメージからすれば巨大ですが、人間の子どもと同じくらい、というのは明らかに言い過ぎですね。
巨大コウモリは嘘?写真のトリック
では、なぜあの写真はあんなにも巨大に見えたのでしょうか。その答えは、撮影のテクニックにあります。あれは「強制遠近法」という、カメラのレンズが持つ特性を利用したトリックなんです。
簡単に言うと、
- コウモリをカメラのすぐ近くに配置する。
- 比較対象となる人間やバイクを、コウモリから遠く離れた場所に配置する。
- その状態で写真を撮る。
こうすることで、近くにあるコウモリは実際よりもずっと大きく、遠くにあるものは小さく写ります。その結果、まるでコウモリが背景のバイクや家と同じくらいの縮尺であるかのように錯覚してしまうわけですね。映画の特殊撮影などでもよく使われる手法です。
つまり、あの写真はフェイク画像ではないけれど、巨大に見えるように意図的に撮影された「トリック写真」というのが正解かなと思います。
本物は翼を広げると1.7mで大きい
「なーんだ、嘘か」とがっかりした方もいるかもしれませんが、ちょっと待ってください。確かに人間サイズではありませんが、先ほども触れたように、フィリピンオオコウモリは翼を広げると最大で1.7mにも達します。
これは成人男性が両腕を広げたくらいの幅に相当します。すごくないですか? 体は猫くらいでも、翼を広げた姿はまさに圧巻の一言。森の中をこの巨大な翼で滑空する姿を想像すると、ワクワクしてきますよね。なので、「噂は嘘だけど、本物もとんでもなく大きい」というのが正しい認識です。
どこで見られる?フィリピンの生息地
そんな魅力的なフィリピンオオコウモリですが、一体どこに行けば会えるのでしょうか。彼らは主に森林地帯に生息しており、特に有名な場所がいくつかあります。
主な生息地・観察スポット
- スビック湾(Subic Bay): ルソン島にある元米軍基地で、広大な保護森林が広がっています。ここでは、日中でも木にぶら下がって休んでいるオオコウモリの群れを観察できることがあります。
- サマル島(Samal Island): ミンダナオ地方のダバオ市沖にある島で、「モンフォート・バット・サンクチュアリ」という世界最大級のオオコウモリのコロニー(集団生息地)があります。その数はなんと数百万匹とも言われ、ギネス世界記録にも認定されています。
- パラワン島(Palawan): フィリピン最後の秘境とも呼ばれる自然豊かな島。特定の洞窟などで見られることがあります。
ただし、彼らは夜行性なので、日中は木の上などでじっとしています。活発に飛び回る姿を見るなら、夕暮れ時が狙い目と言われていますね。
「フィリピンオオコウモリは嘘」みたいに安全?

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写真のトリックは分かりましたが、次に気になるのは「じゃあ、本物は安全なの?」という点ですよね。翼を広げると1.7mにもなる野生動物と聞くと、少し怖さを感じるのも自然なこと。その危険性や生態について、もう少し詳しく見ていきましょう。
フィリピンオオコウモリの危険性とは
まず大前提として、フィリピンオオコウモリは非常におとなしく、臆病な性格です。自ら人間に近づいてきたり、攻撃してきたりすることは、まずないと考えていいでしょう。
ただし、あくまで野生動物であるという点は忘れてはいけません。万が一、人間がむやみに手を出して驚かせたり、捕まえようとしたりすれば、防衛のために噛みつく可能性はゼロではありません。
野生動物との接触に関する注意点
コウモリを含む野生動物は、人間に感染する可能性のある病原菌(狂犬病ウイルスなど)を持っていることがあります。フィリピンでオオコウモリに遭遇しても、絶対に素手で触ったり、過度に近づいたりしないようにしてください。もし万が一、噛まれたり引っかかれたりした場合は、すぐに傷口を洗浄し、現地の医療機関を受診することが重要です。
※この記事は安全を保証するものではありません。渡航前には、外務省の海外安全情報や厚生労働省検疫所の情報を確認し、現地の専門ガイドの指示に従ってください。
人を襲わない?果物が主食の生態
「コウモリ」と聞くと、ドラキュラや吸血鬼のイメージから「血を吸うのでは?」と心配する方もいるかもしれませんが、それも大きな誤解です。
フィリピンオオコウモリは、その名の通り「フルーツバット」の一種。主食はマンゴーやイチジクなどの果物や、花の蜜、葉っぱです。彼らは人間や他の動物の血を吸うことは一切ありません。
森の農夫、フィリピンオオコウモリ
彼らは果物を食べた後、種子を遠くまで運んでフンとして落とします。これが新しい芽を出し、森が再生していく手助けになるんです。また、花の蜜を吸う過程で受粉を助ける役割も担っています。このことから、彼らは「森の農夫」とも呼ばれる、生態系にとって非常に重要な存在なんですよ。
人を襲うどころか、森を育ててくれる大切なパートナーというわけですね。そう思うと、なんだか親しみが湧いてきませんか?
実は絶滅の危機に瀕している現状
こんなにもユニークで、生態系に重要な役割を果たしているフィリピンオオコウモリですが、実は今、その数を大きく減らしています。国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストでは、絶滅危惧種(Endangered)に指定されているんです。
主な原因は、彼らの住処である森林の伐採や、食用・剥製目的の密猟だと言われています。大きな体は、残念ながらハンターにとって格好の的なんですね。私たちが彼らの本当の姿を知り、その価値を理解することが、保護活動にも繋がっていくのかもしれません。
フィリピンオオコウモリは日本にいる?
「この大きなコウモリ、日本でも見られないの?」と思うかもしれませんが、フィリピンオオコウモリ(オオフルーツコウモリ)は日本には生息していません。
ただし、日本にもオオコウモリの仲間はいます。沖縄や小笠原諸島に生息する「クビワオオコウモリ」などがその代表です。彼らもフルーツを主食とするおとなしいコウモリですが、翼を広げても1m前後と、フィリピンオオコウモリよりは一回り小さいサイズです。それでも十分大きいですけどね!
エコツーリズムで彼らに会いに行く
フィリピンオオコウモリの本当の姿を知って、「ぜひ一度、この目で見てみたい!」と思った方もいるのではないでしょうか。彼らに会いに行くなら、「エコツーリズム」に参加するのが断然おすすめです。
エコツーリズムとは、自然環境や地域の文化を尊重し、その保全に貢献しながら楽しむ観光の形。現地の専門ガイドが同行するツアーに参加すれば、
- 安全な距離からオオコウモリを観察できる
- 彼らの生態について詳しい解説を聞ける
- ツアー料金の一部が保護活動に役立てられる
といったメリットがあります。特にサマル島のモンフォート・バット・サンクチュアリなどは、観光地として整備されており、ガイド付きで見学することができます。夕暮れ時に、数百万匹のコウモリが一斉に飛び立つ光景は、まさに圧巻の一言だそうですよ。
まとめ:フィリピンオオコウモリの嘘と旅の魅力
今回は、SNSで話題になった「人間サイズのフィリピンオオコウモリ」の嘘と真実について掘り下げてみました。
話題の写真は遠近法を使ったトリックでしたが、本物のフィリピンオオコウモリも翼を広げると1.7mにもなる世界最大級のコウモリであることは事実です。そして、その見た目のインパクトとは裏腹に、果物を主食とするおとなしい性格で、森を育てる重要な役割を担っています。
一枚の誤解を招く写真がきっかけで、彼らの本当の生態や、絶滅の危機に瀕している現状を知ることができました。もしあなたがフィリピンを訪れる機会があれば、ぜひエコツーリズムに参加して、夕暮れの空を舞う「森の農夫」たちの雄大な姿を眺めてみてはいかがでしょうか。きっと忘れられない旅の思い出になると思いますよ。