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こんにちは。旅行宿泊探訪記、運営者の「TrekTide」です。
テレビのニュースや天気予報で「玄界灘」という言葉を耳にすることはあっても、その正確な場所をパッと答えられる人は意外と少ないかもしれませんね。玄界灘ってどこにあるのか、範囲はどのあたりで、何県に面している海なのか、そしてよく似た名前の響灘との違いは何か、など考え始めると次々に疑問が湧いてきます。また、波が荒い理由や、少しミステリアスな名前の由来についても気になるところだと思います。
この記事では、そんな玄界灘に関する様々な疑問を、地図を使いながら分かりやすく解き明かしていきます。この記事を読み終える頃には、玄界灘の場所だけでなく、その豊かな恵みや歴史、そして訪れてみたくなるような魅力まで、きっと深く理解できるはずです。
この記事でわかること
- 地図で見る玄界灘の正確な範囲と場所
- 響灘との境界線や波が荒いと言われる理由
- 玄界灘が育む海の幸と人気の観光スポット
- 元寇や世界遺産・沖ノ島など歴史的な魅力
地図で解決!玄界灘ってどこにあるの?

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まずは、多くの方が気になっている「玄界灘ってどこ?」という疑問を、地図を使いながらスッキリ解決していきましょう。地理的な範囲や名前の由来を知ると、ニュースで耳にしたときの理解度もグッと深まりますよ。
玄界灘は何県にまたがる海域?
玄界灘は、主に福岡県と佐賀県の北部に広がる海域を指します。もう少し広く見ると、長崎県の壱岐や対馬もこの海域に含まれる、九州の北西部に位置する海のことですね。
具体的には、九州本土の北西岸に面しており、福岡市の海岸線や、佐賀県の唐津市、呼子町などが面しています。まさに、九州の北の玄関口ともいえる海域なんです。
玄界灘に面する主な県
- 福岡県(福岡市、宗像市、糸島市など)
- 佐賀県(唐津市、玄海町など)
- 長崎県(壱岐市、対馬市、松浦市の一部など)
地図で見る玄界灘の正確な範囲
「じゃあ、具体的にどこからどこまでが玄界灘なの?」という疑問も湧いてきますよね。海上保安庁の定義などを参考にすると、おおよその範囲は以下のようになります。
- 東の端:福岡県宗像市の鐘ノ岬(かねのみさき)
- 西の端:長崎県平戸市の生月島(いきつきしま)の北端
- 北の端:長崎県の壱岐・対馬あたりまで
こうして見ると、私たちが思っているよりも広い範囲を指していることがわかりますね。東シナ海の一部であり、対馬海流が流れる重要な海域でもあります。この対馬海流が、玄界灘を豊かな漁場にしている大きな理由の一つなんですよ。
ここが境界!響灘との違いを解説
玄界灘とセットでよく聞かれるのが「響灘(ひびきなだ)」です。この二つの海は隣接しているため、混同されやすいかもしれません。
実は、この二つの海の境界線は非常に明確です。先ほど玄界灘の東の端としてご紹介した、福岡県宗像市の「鐘ノ岬」。ここが、玄界灘と響灘を分けるポイントになります。
海の境界線
- 鐘ノ岬より西側が「玄界灘」
- 鐘ノ岬より東側(山口県側)が「響灘」
響灘は山口県下関市の西側に広がる海で、瀬戸内海へと続いていきます。一方、玄界灘は東シナ海や日本海へとつながる外海。同じ九州北部の海でも、向いている方向や特徴が少し違う、と覚えておくと分かりやすいかもしれませんね。
なぜ玄界灘の波は荒いと言われるの?
「玄界灘」と聞くと、「波が荒い」「冬の厳しい海」というイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。実際、演歌の歌詞などにも登場するように、そのイメージは広く定着しています。
なぜ波が荒いのか、その理由は主に2つ考えられます。
1. 冬の季節風の影響
冬になると、大陸から冷たく強い北西の季節風が吹いてきます。この風が、遮るものがない玄界灘の広い海域を吹き抜けるため、大きなうねりや高い波が発生しやすくなるのです。特に冬場の船の運航に影響が出ることも少なくありません。
2. 浅い大陸棚と対馬海流
玄界灘から東シナ海にかけては、水深が比較的浅い「大陸棚」が広がっています。ここに、南から流れてくるパワフルな「対馬海流」がぶつかります。浅い海底で海流のエネルギーが波に伝わり、複雑で大きな波が生まれやすくなると言われています。
これらの要因が重なることで、玄界灘は日本でも有数の「荒波の海」として知られているわけですね。
その名の由来は「黒い海」から?
「玄界灘」という名前、少し厳かで力強い響きがありますよね。その由来には諸説ありますが、最も有力なのが「玄」という漢字の意味から来ているという説です。
「玄」という字は、「黒」や「北」を意味します。かつて都があった畿内(現在の関西地方)から見て、この海域は遥か北西に位置していました。また、冬の荒々しい海の色が黒く見えたことから、「北にある黒い海」という意味合いで「玄の灘(くろのなだ)」、そして「玄界灘」と呼ばれるようになったと言われています。
その名前からも、古くから人々がこの海に対して抱いていた畏敬の念が感じられるようですね。
玄界灘ってどこ?だけじゃない豊かな恵みと歴史

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玄界灘の場所や特徴がわかったところで、次はもっと深く、その魅力に迫ってみましょう。荒々しい自然環境は、裏を返せば豊かな恵みと独特の文化を育んできました。観光から歴史まで、知れば知るほど面白い玄界灘のもう一つの顔をご紹介します。
魚の宝庫で有名なものといえば?
荒波にもまれた玄界灘の魚は、身が引き締まっていて格別に美味しいと評判です。対馬海流がプランクトンを運び、それを食べる小魚、さらに大きな魚が集まる、まさに「魚の宝庫」なんです。
玄界灘を代表する海の幸といえば、以下のようなものが有名ですね。
- ブリ:冬の「寒ブリ」は脂がのって絶品!
- マダイ:一本釣りで獲られる天然マダイは、お祝いの席にも欠かせません。
- アジ・サバ:全国的にも有名なブランドアジ・サバが数多くあります。
- イカ:特に佐賀県呼子町の「剣先イカ」は、活き造りの透明な美しさと甘みで知られています。
この他にも、フグやクエ、アマダイなど、挙げ始めるときりがないほど多種多様な魚介類が水揚げされます。現地の旅館や食堂でいただく新鮮な海の幸は、旅の最高の思い出になること間違いなしです。
釣り人必見のフィッシング情報
これだけ魚が豊富な海ですから、当然、釣り人にとっては憧れのフィールドです。磯からの大物狙いや、船からのジギングやキャスティングなど、様々なスタイルで釣りを楽しむことができます。
特に人気なのが、ヒラマサやブリといった青物を狙うオフショアゲーム。強烈な引きを味わえることから、全国から多くの釣り人が集まります。他にも、マダイを狙うタイラバや、根魚を狙うスロージギングなども盛んです。
釣りを楽しむ際の注意点
玄界灘は天候が急変しやすく、波も高くなりやすい海域です。遊漁船を利用する際は、必ず船長の指示に従い、安全装備(ライフジャケットなど)を確実に着用してください。また、地域の漁業ルールやマナーを守り、安全第一で楽しむことが大切です。最新の情報は、利用する遊漁船の公式サイトなどで必ず確認しましょう。
糸島や呼子など玄界灘の観光スポット
玄界灘の魅力は、海の幸だけではありません。その美しい海岸線には、魅力的な観光スポットが点在しています。
福岡県・糸島エリア
福岡市中心部からのアクセスも良く、近年非常におしゃれなエリアとして人気を集めています。白い鳥居が海に映える「桜井二見ヶ浦の夫婦岩」は、日本の夕日百選にも選ばれた絶景スポット。海岸沿いにはおしゃれなカフェやレストランが立ち並び、ドライブにも最適です。
佐賀県・呼子エリア
イカの町として全国的に有名な呼子。「呼子朝市」は日本三大朝市の一つに数えられ、新鮮な魚介類や干物がずらりと並び、活気に満ちています。また、名物の「イカの活き造り」は、ぜひ一度は味わってみたい逸品ですね。海中展望船「ジーラ」に乗って、海の中を散策するのも楽しい体験です。
歴史を変えた元寇の舞台としての顔
玄界灘は、日本の歴史が大きく動いた舞台でもあります。鎌倉時代、二度にわたって行われたモンゴル帝国(元)による日本侵攻、いわゆる「元寇(げんこう)」です。
大陸から大船団を率いてやってきた元の軍勢が、最初に上陸しようとしたのが、この玄界灘に面した博多湾周辺でした。当時の武士たちが、国の存亡をかけて戦った場所なのです。暴風雨によって元の船団が大きな被害を受けたという「神風」の逸話はあまりにも有名ですね。
福岡市内には、元寇防塁跡など、当時の面影を伝える史跡が今も残っています。穏やかな現在の海の景色からは想像もつきませんが、かつてここで歴史的な戦いがあったと思うと、感慨深いものがあります。
世界遺産「神宿る島」沖ノ島
玄界灘の沖合に浮かぶ「沖ノ島」は、島そのものがご神体とされ、2017年に世界文化遺産「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」の構成資産の一つとして登録されました。
この島は福岡県宗像市にある宗像大社の神領で、沖津宮(おきつぐう)が祀られています。古代から航海の安全を祈る国家的な祭祀が行われ、約8万点もの国宝が出土したことから「海の正倉院」とも呼ばれています。
現在でも女人禁制をはじめとする厳しい禁忌(おきて)が守られており、一般の人が上陸することは原則としてできません。その神秘性が、人々の信仰と畏敬の念を今に伝えています。
玄界灘ってどこ?魅力あふれる海のまとめ
今回は、「玄界灘ってどこ?」という素朴な疑問から、その地理的な範囲、自然、食、観光、そして歴史まで、多角的にその魅力をご紹介しました。
今回のまとめ
- 玄界灘は主に福岡・佐賀の北部に広がる海域
- 響灘との境界は福岡県の鐘ノ岬
- 冬の季節風と地形の影響で波が荒いことで知られる
- 海の幸が豊富で、釣りやグルメの魅力も満載
- 糸島や呼子などの観光地、元寇や沖ノ島といった歴史的な側面も持つ
単なる地図上の場所に留まらない、豊かな物語を持つ玄界灘。次にこの名前を耳にするときは、きっと今日の話が思い出され、より深くその背景を感じられるのではないでしょうか。機会があればぜひ、この魅力あふれる海を訪れて、その恵みと絶景を肌で感じてみてくださいね。