
イメージ画像:旅行宿泊探訪記 作成
こんにちは。旅行宿泊探訪記、運営者の「K」です。
雄大な富士山の登山道に、なぜかポツンと佇む一台のアメリカンSUV。インターネットやSNSで時折話題になるこの光景を見て、富士山ワゴニアはなぜあんな場所に放置されているのか、その理由が気になったことはありませんか。Googleマップにも写り込むこのJeep Wagoneerの具体的な場所はどこなのか、現在もまだその姿を見ることができるのか、そしていつか撤去されてしまうのではないか、など様々な疑問が浮かんできますよね。このミステリアスな存在は、多くのハイカーや車好きの心を惹きつけてやみません。
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この記事でわかること
- 富士山のワゴニアが放置されている具体的な場所
- なぜワゴニアがそこに放置されるに至ったかの理由
- 伝説のJeep Wagoneerという車の魅力と現実
- 放置車両の現状と訪れる際の注意点
富士山ワゴニアなぜ?一台の放置車両が語る物語

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まずは、多くの人々が「なぜ?」と疑問に思う、富士山に放置されたワゴニアの基本的な情報から見ていきましょう。この一台の車が、どうしてこれほどまでに注目を集めるのか、その背景に迫ってみたいと思います。
富士山の放置車両は一台のワゴニアだった
富士山の中腹、標高約2,000メートルほどの場所に、一台の四輪駆動車が放置されています。この車の正体は、Jeep社の「グランドワゴニア(Grand Wagoneer)」です。1980年代から90年代初頭にかけて製造されたモデルではないかと言われていますね。
ボディの側面には木目調のパネル(ウッディパネル)が施されており、これがグランドワゴニアの最大の特徴です。このレトロでおしゃれなデザインが、富士山の荒涼とした風景の中で異様な存在感を放っており、まるで映画のワンシーンのようだと話題になっています。錆びつき、タイヤの空気も抜け、自然に還りつつあるその姿は、どこか物悲しくも美しく、見る人の想像力をかき立てます。
御殿場口にあるワゴニアの具体的な場所
このワゴニアを一目見たい、という方も多いかもしれませんね。場所は富士山の四つある登山ルートのうち、静岡県側にある「御殿場口」の登山道です。
具体的には、御殿場口新五合目の駐車場から、双子山(ふたごやま)方面へ向かうハイキングコースを30分ほど歩いた場所にあります。登山道から少し外れた砂礫地帯にポツンとあるので、注意していないと見過ごしてしまうかもしれません。Googleマップの航空写真でもその姿が確認できるほど、はっきりと存在しています。
Googleマップでの探し方
Googleマップで「富士山 御殿場口」と検索し、航空写真モードに切り替えて双子山方面を探すと、登山道の近くに不自然な影が見つかります。それがこのワゴニアです。訪れる前に位置を確認しておくと、見つけやすいかもしれませんね。
放置理由はスタックかグランドワゴニアの故障
さて、一番の謎である「なぜこんな場所に放置されているのか」という理由についてですが、残念ながら公式な記録が残っているわけではなく、確たる答えはありません。しかし、最も有力な説として語られているのが、「雪道でのスタック(立ち往生)」です。
まだ雪が残る時期にこの場所を走行しようとして、深い雪やぬかるみにはまって動けなくなってしまったのではないか、と言われています。牽引しようにも場所が場所だけに重機も入れず、回収を諦めざるを得なかった…というシナリオですね。
もう一つの可能性としては、グランドワゴニア特有の故障も考えられます。この時代の車、特にアメ車は現代の車ほど信頼性が高くなく、突然のエンジントラブルや電装系の故障は珍しくありませんでした。走行中に動かなくなり、修理も回収も困難なため、やむなく放置されたというのも十分にあり得る話かなと思います。
伝説のJeep Wagoneerはどんな車?
この放置車両が、ただの古い車ではなく「グランドワゴニア」だったからこそ、これほど伝説的な存在になったとも言えます。Jeepワゴニアは、「世界初のラグジュアリーSUV」とも呼ばれる歴史的な名車なんです。
1963年に登場し、四輪駆動の悪路走破性と、乗用車のような快適な乗り心地や豪華な内装を両立させた画期的なモデルでした。特に、80年代から90年代にかけて販売された最終モデル「グランドワゴニア」は、レザーシートやエアコン、パワーステアリングなどを標準装備し、富裕層のファミリーカーやアウトドア用のセカンドカーとして絶大な人気を誇りました。
そのクラシックで風格のあるデザインは今なおファンが多く、状態の良い中古車は高値で取引されています。そんな憧れの車が富士山に眠っているという事実が、ロマンをかき立てるのかもしれませんね。
ワゴニアは今も見れる?撤去の可能性は
「このワゴニアは、今もまだ見ることができるの?」という疑問ですが、2024年現在も、同じ場所に存在しています。多くの登山者やハイカーによってその姿が写真に収められ、SNSなどで共有されています。
ただし、今後どうなるかは分かりません。国立公園内にある放置車両なので、環境への影響を考慮して国や自治体が撤去に動く可能性もゼロではありません。しかし、撤去するには多額の費用がかかることや、技術的な難しさから、これまで手付かずの状態が続いてきたようです。
いつかはこの風景も見られなくなるかもしれないと思うと、今のうちに一度は見ておきたいという気持ちになりますね。ただ、それはそれで少し寂しい気もします。
富士山ワゴニアなぜ?から知る名車の魅力と現実

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この一台のワゴニアは、名車が持つ魅力だけでなく、それを維持することの難しさという現実も私たちに教えてくれます。ここからは、グランドワゴニアを所有するということが、どういうことなのかを少し掘り下げてみましょう。
驚愕!グランドワゴニアの燃費事情
グランドワゴニアの魅力に惹かれる方は多いと思いますが、まず知っておくべきはその燃費です。搭載されているのは5.9リッターのV8エンジン。現代の感覚からすると、とてつもなく大きなエンジンですね。
その燃費は、なんとリッターあたり2〜4km程度と言われています。街乗りでは2km/Lを切ることも珍しくないとか…。ガソリン価格が高騰している今、この燃費で走り続けるのは相当な覚悟が必要になりそうです。
あくまで目安です
燃費は車両の状態や運転の仕方、道路状況によって大きく変動します。あくまで一般的な数値として参考にしてくださいね。
この燃費の悪さが、故障やスタックの際に「もういいや」と諦めてしまう一因になった可能性も、もしかしたらあるかもしれません。
グランドワゴニアの気になる年間維持費
燃費だけでなく、年間の維持費もかなり高額になります。具体的にどんな費用がかかるのか、ざっと見てみましょう。
| 項目 | 費用の目安(年間) | 備考 |
|---|---|---|
| 自動車税 | 約101,200円 | 5.9Lエンジン、13年超の重課税適用 |
| 自動車重量税 | 約25,200円 | 車両重量2.0t超、18年超で計算(1年あたり) |
| 自賠責保険料 | 約10,000円 | (24ヶ月契約を1年あたりで換算) |
| ガソリン代 | 約425,000円 | 年5,000km走行、燃費3km/L、ガソリン170円/Lで計算 |
| メンテナンス費用 | 100,000円~ | オイル交換、消耗品交換、突発的な修理費用など |
| 合計 | 約661,400円~ | 任意保険料は別途必要 |
もちろんこれは一例ですが、税金とガソリン代だけで年間50万円を超え、さらにいつ壊れるか分からない修理費用がかかります。この維持費を考えると、憧れだけで所有するのは非常に難しい車だということが分かりますね。
修理はワゴニア専門店への依頼が必須
グランドワゴニアのような古いアメリカ車は、構造が特殊な部分も多く、修理やメンテナンスには専門的な知識と経験が必要です。そこら辺の自動車工場に持っていっても、断られてしまうケースがほとんどでしょう。
そのため、修理はワゴニアや古いJeepを専門に扱うショップに依頼するのが基本となります。しかし、こうした専門店は数も限られていますし、交換部品もアメリカ本国から取り寄せなければならないことが多く、時間も費用もかさむ傾向にあります。
こうした維持の難しさも、富士山のワゴニアが放置されるに至った遠因の一つなのかもしれません。
放置車両へのアクセス方法と登山時の注意点
最後に、実際にこのワゴニアを見に行きたいと考えている方へ、アクセス方法と注意点をお伝えします。
先述の通り、場所は御殿場口新五合目の駐車場から双子山方面へ向かうハイキングコースの途中にあります。駐車場から片道30分程度の比較的歩きやすい道のりですが、ここは紛れもなく富士山の登山道の一部です。
準備すべき服装と持ち物
- 登山靴・トレッキングシューズ: 砂礫地帯なので、スニーカーでは歩きにくいです。
- 動きやすい服装: 標高が高く天候が変わりやすいので、体温調節ができる服装(重ね着)が基本です。
- 雨具: 山の天気は急変します。必ず持っていきましょう。
- 飲み物と軽食: 道中に売店などはありません。
- 帽子や日焼け止め: 標高が高い場所は日差しが強いです。
観光気分は禁物です
「ちょっとそこまで」という軽い気持ちで行くのは非常に危険です。特に天候が悪い日は絶対に近づかないでください。あくまでハイキング・登山の一環として、しっかりとした準備と計画のもとで訪れるようにしてくださいね。
総括:富士山ワゴニアなぜという疑問の答え
ここまで、富士山に放置されたグランドワゴニアについて見てきました。「富士山ワゴニアなぜ」という疑問に対する明確な答えは、残念ながら誰にも分かりません。
しかし、雪道でのスタックや車両の故障といったアクシデントに加えて、燃費の悪さや維持の難しさといったグランドワゴニアが抱える現実的な問題が重なり、オーナーが回収を断念せざるを得ない状況に陥ったのではないか…というのが、最も納得のいく推測ではないかなと私は思います。
ただの放置車両ではなく、一台の名車がそこで静かに朽ちていく姿は、見る者に多くの物語を想像させます。それは、華やかな魅力とその裏にある厳しさ、そして自然の雄大さと時の流れ。このワゴニアは、これからも富士山を訪れる人々に、静かに何かを語りかけ続けるのかもしれませんね。