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こんにちは。旅行宿泊探訪記、運営者の「K」です。
関東、特に埼玉や東京を旅していると「氷川神社」という名前をよく見かけますよね。大宮にある総本社の武蔵一宮氷川神社はとても有名ですし、縁結びで人気の川越氷川神社や、都会のオアシスのような赤坂氷川神社も気になるところです。でも、そもそも氷川神社はなんの神様をお祀りしていて、具体的にどんなご利益があるんだろう？と疑問に思ったことはありませんか？特に主祭神であるスサノオノミコトとご利益の関係や、それぞれの神社で祀られている神様の違いについて、詳しく知りたい方も多いかもしれませんね。神社によって得意なご利益が違うのかどうかも、気になるところだと思います。
この記事でわかること
- 氷川神社に祀られている神様とそのご利益の源泉
- 厄除けと縁結びに特に強いと言われる理由
- 大宮・川越・赤坂など有名な氷川神社の特徴と違い
- あなたの願い事に合わせたおすすめの氷川神社
氷川神社はなんの神様？ご利益の源泉を解説
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まずは、氷川神社が全体としてどんな神様を祀っていて、どんなご利益があるのか、その基本から見ていきましょう。関東に数多くある氷川神社のルーツや、神様のプロフィールを知ると、ご利益への理解もグッと深まるかなと思います。
総本社は武蔵一宮氷川神社
関東地方を中心に、約280社ある氷川神社の総本社は、埼玉県さいたま市大宮区にある武蔵一宮氷川神社です。通称「大宮の氷川神社」として親しまれていますね。歴史は非常に古く、社伝によると約2400年以上前に創建されたとされています。この大宮の氷川神社から、多くの氷川神社が分かれていった（分霊された）と考えると、その中心的な存在であることがわかります。
「一宮（いちのみや）」って何？
「一宮」とは、ある地域の中で最も社格が高いとされる神社のことです。武蔵一宮氷川神社は、かつての武蔵国（現在の東京都、埼玉県、神奈川県の一部）で一番格の高い神社とされていた、ということですね。
氷川神社の主祭神スサノオノミコト
氷川神社の主祭神（メインでお祀りされている神様）は、日本神話でも非常に有名な須佐之男命（スサノオノミコト）です。天照大御神（アマテラスオオミカミ）の弟神にあたります。
スサノオノミコトと聞くと、どんなイメージがありますか？
多くの方が思い浮かべるのは、おそらく八岐大蛇（ヤマタノオロチ）退治の神話ではないでしょうか。高天原（天界）を追放された後、出雲国に降り立ったスサノオノミコトは、人々を苦しめていた巨大な怪物ヤマタノオロチを、見事な知恵と勇気で退治しました。
この神話から、スサノオノミコトは以下のような神様として信仰されています。
- 厄除け・災難除けの神：ヤマタノオロチという巨大な災厄を打ち払ったことから。
- 武運の神：その圧倒的な強さから、勝負事にご利益があるとされます。
- 開拓の神：荒々しい自然を切り拓き、国を発展させたことから。
このように、スサノオノミコトの勇猛果敢な性格が、氷川神社のご利益の大きな柱になっているんですね。
祀られる神々から見る氷川神社のご利益
氷川神社のご利益は、スサノオノミコトだけによるものではありません。多くの氷川神社では、スサノオノミコトと一緒に、そのご家族もお祀りされています。
| 神様 | スサノオノミコトとの関係 | 象徴するご利益 |
|---|---|---|
| 奇稲田姫命（クシナダヒメノミコト） | 妻 | 縁結び、夫婦円満、家内安全 |
| 大己貴命（オオナムチノミコト） | 子孫（または子）※諸説あり | 縁結び、商売繁盛、国土経営 |
特に重要なのが、妻であるクシナダヒメノミコトの存在です。彼女はヤマタノオロチの生贄にされそうになっていたところをスサノオノミコトに助けられ、後に結ばれます。このロマンチックな物語から、氷川神社は縁結びの神様としても厚い信仰を集めるようになりました。
さらに、その子孫であるオオナムチノミコトは、出雲大社のご祭神・大国主神（オオクニヌシノカミ）と同一神とされ、こちらもまた「えんむすびの神様」として非常に有名ですね。
つまり、氷川神社にはスサノオノミコトとそのご家族、家族円満の象徴となる神々が一緒に祀られているため、厄除けだけでなく、縁結びや家庭円満といった幅広いご利益が期待できる、というわけです。
厄除けと縁結びに特に強い理由
ここまでをまとめると、氷川神社が厄除けと縁結びに特に強い理由は、祀られている神様の神話に由来します。
- 【厄除け】: スサノオノミコトが人々を苦しめるヤマタノオロチ（＝災厄の象徴）を退治した武勇伝から。
- 【縁結び】: ヤマタノオロチ退治がきっかけで、スサノオノミコトとクシナダヒメノミコトが結ばれた愛情物語から。
災いを退けて良縁を結ぶ。この「破邪顕正（はじゃけんしょう：邪を破り、正しきを顕す）」と「縁結び」がセットになっているのが、氷川神社の大きな特徴と言えるかもしれませんね。
「氷川」の名称と出雲との関係
ところで、「氷川（ひかわ）」という名前はどこから来たのでしょうか？これには、スサノオノミコトとゆかりの深い、島根県の出雲地方が関係しているという説が有力です。
スサノオノミコトがヤマタノオロチを退治した場所が、出雲の「簸川（ひのかわ）」、現在の「斐伊川（ひいかわ）」の上流とされています。この「ひかわ」という地名が、神社の名前の由来になったと考えられているのです。
このことからも、氷川神社は出雲の神様との深いつながりを持っていることがわかりますね。
なぜ武蔵国に関東一円で集中している？
氷川神社が、なぜ出雲と遠く離れた武蔵国（現在の埼玉県や東京都）に集中しているのか、不思議に思いませんか？
これには古代の歴史が関係しています。かつて、出雲国を拠点としていた出雲族が、関東地方を開拓するために移り住んできました。その際に、自分たちの祖神であるスサノオノミコトを祀る神社を建立したのが、武蔵国における氷川神社の始まりとされています。
特に、大宮の地が関東平野の中心であり、開拓の拠点として重要だったため、総本社となる氷川神社がこの地に鎮座した、と考えられています。武蔵国を開拓した人々にとって、氷川神社は心の拠り所となる大切な存在だったのですね。
有名な氷川神社はなんの神様か各社の違い
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氷川神社と一言で言っても、実は神社ごとに少しずつ個性があります。祀られている神様が同じでも、由緒や境内の雰囲気、授与品などに違いが見られます。ここでは特に有名な3つの氷川神社を取り上げて、それぞれの特徴や違いを見ていきましょう。
大宮の氷川神社はなんの神様？
武蔵一宮氷川神社（大宮氷川神社）は、前述の通り約280社の氷川神社の総本社です。ご祭神は、須佐之男命（スサノオノミコト）、奇稲田姫命（クシナダヒメノミコト）、大己貴命（オオナムチノミコト）の三柱を主にお祀りしています。
広大な境内には、本社の他にも多くの摂社・末社（関連の小さな神社）が点在しており、さまざまな神様が祀られています。そのため、ご利益も多岐にわたります。
大宮氷川神社の特徴とご利益
- 総合的な運気アップ：総本社としての格式の高さから、あらゆる願い事にご利益があるとされます。
- 勝負運・仕事運：スサノオノミコトの武勇伝にあやかり、仕事やスポーツでの成功を願う方に。
- 厄除け・災難除け：強力な厄払いの神様として、多くの方が祈願に訪れます。
- 縁結び・家内安全：ご家族の神様が揃っているため、良縁や家庭円満にも。
まさに「オールマイティ」な神社と言えるかもしれません。何か大きな目標がある時や、人生の節目に訪れるのに最適な神社かなと思います。
川越氷川神社はなんの神様？
埼玉県川越市にある川越氷川神社は、なんといっても「縁結びの神様」として絶大な人気を誇る神社です。その理由は、祀られている神様にあります。
こちらには、主祭神のスサノオノミコトとクシナダヒメノミコトの夫婦神に加えて、そのお子孫神であるオオナムチノミコトと、そのまたご両親神である脚摩乳命（アシナヅチノミコト）・手摩乳命（テナヅチノミコト）という、二組の夫婦神と、その子供の神様が祀られているのです。これらの神様が家族であることから「家族円満の神様」「夫婦円満・縁結びの神様」として、古くから信仰されてきました。
川越氷川神社の特徴とご利益
- 縁結び：恋愛成就、良縁を願うならまず名前が挙がるほど有名です。
- 夫婦円満・家内安全：家族の神様のご利益で、家庭内の平和や円満を祈願します。
- 限定の授与品：巫女さんが奉製した「縁結び玉」は、1日20体限定で頒布され、早朝から行列ができるほどの人気です。
- フォトジェニックな境内：夏に開催される「縁むすび風鈴」や、願い事が書かれた絵馬がトンネル状に続く「絵馬トンネル」など、見どころもたくさんあります。
特に良縁を強く願っている方や、カップル、ご夫婦で訪れるのにぴったりの神社ですね。
赤坂氷川神社はなんの神様？
東京都港区にある赤坂氷川神社は、六本木や赤坂といった都心にありながら、緑豊かで静謐な空気に包まれた神社です。江戸時代、八代将軍・徳川吉宗公によって現在の場所に社殿が建立されました。
ご祭神は、他の氷川神社と同じく、須佐之男命（スサノオノミコト）、奇稲田姫命（クシナダヒメノミコト）、そして縁結びで名高い大己貴命（オオナムチノミコト）の三柱です。
そのため、ご利益も「厄除」と「縁結」が中心となります。
赤坂氷川神社の特徴とご利益
- 厄除け・災難除け：都心のパワースポットとして、日々の厄を払い、守護を願う人々が訪れます。
- 縁結び：江戸時代から「良縁の神様」としても信仰が厚く、毎月1回開催される「縁むすび参り」も人気です。
- 歴史的建造物：戦災や震災を免れた貴重な江戸時代の社殿は、東京都の有形文化財に指定されており、一見の価値があります。
- アクセスと静けさ：都会の真ん中にありながら、一歩足を踏み入れると静かな時間が流れているのが魅力です。
都会の喧騒から離れて、静かに自分の厄を払い、良いご縁をお祈りしたいという方におすすめの神社です。
目的別におすすめの氷川神社
ここまでご紹介した3つの神社の特徴から、目的別におすすめをまとめてみました。
あなたの願い事は？目的別おすすめ氷川神社
- 総合運アップや仕事・勝負事を願うなら
- → 大宮 氷川神社
総本社ならではの格式とパワーで、オールマイティなご利益が期待できます。 - 恋愛成就や夫婦円満を強く願うなら
- → 川越氷川神社
縁結びに特化した神様が祀られており、ロマンチックな雰囲気も魅力です。 - 都心で厄除けと良縁を静かに祈りたいなら
- → 赤坂氷川神社
都会のオアシスで、心静かに自分と向き合いながらお参りできます。
ここでご紹介したのはあくまで一般的な特徴です。どの神社も素晴らしい神様を祀っていますので、ご自身が「行ってみたい」と感じた神社に参拝するのが一番良いかなと思います。また、参拝時間や行事など、最新の情報は必ず各神社の公式サイトでご確認くださいね。
結論：氷川神社はなんの神様かの総まとめ
今回は、氷川神社がなんの神様を祀っているのか、そしてそのご利益について、有名な神社の違いを交えながらご紹介しました。
結論として、氷川神社は、
ヤマタノオロチを退治した英雄神・スサノオノミコトとそのご家族を祀る、「厄除け」と「縁結び」にご利益の深い神社
ということができます。
そのルーツは出雲にあり、古代の開拓者たちの信仰によって武蔵国に広まりました。そして、総本社である大宮の氷川神社をはじめ、川越や赤坂など、それぞれの神社が独自の歴史と特徴を持ちながら、今も多くの人々の信仰を集めています。
もしあなたが何か乗り越えたい困難を抱えている時や、素敵なご縁を求めている時は、お近くの氷川神社を訪れてみてはいかがでしょうか。きっと、力強く、そして温かく、あなたを見守ってくれると思います。