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こんにちは。旅行宿泊探訪記、運営者の「TrekTide」です。
長野が誇る名刹、善光寺。その中でも特に印象的な体験といえば、本堂の地下を巡る「お戒壇巡り」ではないでしょうか。真っ暗闇の中、壁を伝って進み、「極楽の錠前」を探す…。しかし、いざ挑戦してみたものの、あの錠前に触れなかった、という経験をした方、意外と多いのではないでしょうか。暗闇が想像以上に怖かったり、錠前の場所がわからなかったりして、ご利益がないのではないかと心配になるかもしれません。また、途中でリタイアしたくてもできるのか、そもそも右手で壁を伝う意味は何なのか、様々な疑問が湧いてくることもあるでしょう。この記事では、善光寺の錠前に触れなかったというあなたの不安や後悔に寄り添い、その意味や次こそ成功させるためのコツを、私の経験も交えながら詳しく解説していきます。
(善光寺)関連
この記事でわかること
- 錠前に触れなくてもご利益がある理由
- お戒壇巡りが怖いと感じる原因と安心できる対策
- 次こそ錠前に触れるための具体的な場所とコツ
- 参拝前に知っておくと安心な基本情報や作法
善光寺で錠前に触れなかった方へ【不安解消編】

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まずは、錠前に触れなかったことでモヤモヤしている気持ちをスッキリさせましょう。多くの人が同じような経験をしていますし、決してご利益がなくなるわけではありません。ここでは、そんな不安を解消するための情報をお届けしますね。
多くの人が経験!錠前に触れない理由
善光寺のお戒壇巡りで錠前に触れなかった、というのは決して珍しいことではありません。私自身も初めての時はドキドキしましたし、周りからも「見つけられなかった」という声をよく聞きます。主な理由としては、以下のようなものが挙げられます。
- 想像以上の真っ暗闇でパニックになった
- 錠前の具体的な場所が分からなかった
- 閉所や暗所が苦手で、怖くなってしまった
- 混雑していて自分のペースで進めなかった
- 前の人に気を遣ってしまい、探す余裕がなかった
特に、あの暗闇は本当に「光が一切ない」状態です。目が慣れるというレベルではなく、非日常的な空間に戸惑ってしまうのは当然のこと。ですから、「自分だけじゃなかったんだ」と、まずは安心してくださいね。
錠前に触れないと善光寺のご利益はない?
結論から言うと、錠前に触れなかったからといって、善光寺のご利益がなくなることは全くありません。
お戒壇巡りそのものが、ご本尊である一光三尊阿弥陀如来様の真下を通ることで、ご本尊とご縁を結び、一度亡くなって生まれ変わる「再生」を擬似体験する、という非常にありがたい修行です。
お戒壇巡りの本質的な意味
暗闇の中を手探りで進むこと自体が、煩悩を捨て去り、心を清める修行とされています。無事に外に出て光を見た時の安堵感や感謝の気持ちこそが、大きな功徳となるのです。
「極楽の錠前」に触れることは、ご本尊様と直接ご縁を結ぶことの象徴であり、触れることができれば、極楽往生が約束されると言われています。もちろん、触れられればそれに越したことはありませんが、お戒壇巡りを体験したこと自体に大きな意味がある、ということを忘れないでくださいね。
お戒壇巡りが怖いと言われる原因とは
「お戒壇巡りは怖い」という声もよく聞きます。その原因は、やはり「完全な暗闇」と「閉鎖的な空間」にあります。具体的には、以下のような点が挙げられます。
- 視覚情報がゼロになることへの本能的な恐怖
- 方向感覚を失い、どこに進んでいるか分からなくなる不安
- 狭い通路を進むことによる閉所圧迫感
- 前の人や後ろの人の気配だけを感じる不気味さ
- 壁のひんやりとした感触や、空気の匂いなど、他の感覚が鋭敏になる
これらの感覚は、普段の生活ではなかなか味わうことがないため、恐怖心につながりやすいんですね。怖いと感じるのは、ごく自然な反応だと言えるでしょう。
怖い場合は途中でリタイアできる?
もし、どうしても怖くて進めなくなった場合、途中でリタイアすることは可能なのでしょうか。答えは「はい、可能です」です。
善光寺のお戒壇巡りには、途中に非常口が設けられています。我慢できないほどの恐怖を感じた場合は、無理をせず、近くにいるであろう係員の方に声をかけるか、大きな声で助けを求めれば対応してもらえます。
無理は禁物です
パニックになってしまうと、ご自身だけでなく、周りの参拝者にも影響が及ぶ可能性があります。少しでも「無理かも」と感じたら、勇気をもってリタイアを選択しましょう。それもまた、大切な経験の一つです。
安心して挑戦するためにも、「いざとなったら出られる」ということを知っておくだけで、心に余裕が生まれるかもしれませんね。
お戒壇巡りの所要時間と基本情報
ここで、お戒壇巡りの基本的な情報をまとめておきましょう。事前に知っておくと、計画も立てやすくなりますよ。
善光寺 お戒壇巡り 基本情報
| 場所 | 善光寺本堂(瑠璃壇)の床下 |
|---|---|
| 所要時間 | 約3分~5分程度(混雑状況による) |
| 料金 | 内陣・お戒壇巡り・善光寺史料館の共通券が必要 (大人:600円、高校生:200円、小中学生:50円 ※2024年時点の目安) |
| 注意点 | 一度入ると引き返すことは基本的にできません。暗所・閉所が苦手な方はご注意ください。 |
※料金や時間などの最新情報は、訪問前に必ず善光寺の公式サイトでご確認いただくことをおすすめします。
善光寺の錠前に触れなかった経験を次に活かす【実践編】

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さて、ここからは「次こそは錠前に触れたい!」と考えているあなたへ向けて、具体的な攻略法やコツをお伝えしていきます。一度経験しているからこそ、次の挑戦はきっとうまくいくはずです。
次こそ!極楽の錠前の具体的な場所
錠前の場所は、言葉で説明するのが少し難しいのですが、ポイントを押さえれば格段に見つけやすくなります。私が意識しているのは以下の点です。
錠前の場所のヒント
- 通路の壁、だいたい大人の腰の高さにあります。
- 進む方向に対して、右側の壁に設置されています。
- 通路のちょうど中間地点あたり、少しカーブしている場所にあります。
- 壁を伝っていると、少しひんやりとした金属の感触が手に伝わります。
「右側の壁、腰の高さ」というキーワードを頭に入れて、壁から手を離さずにゆっくり進むのが最大のコツです。焦らず、手の感触に集中してみてください。
成功率が上がるお戒壇巡りのコツ
場所のヒントに加えて、成功率をさらに上げるためのコツをいくつかご紹介します。
目を慣らす時間を作る
お戒壇巡りの入口に入る前に、少し薄暗い場所で目を閉じてみましょう。完全な暗闇に突然入るよりも、少しでも暗さに順応しておくことで、心の準備ができます。
とにかくゆっくり、焦らず進む
後ろに人がいても気にする必要はありません。自分のペースを守り、一歩一歩、壁の感触を確かめながら進みましょう。焦ると手の感覚が鈍ってしまい、錠前を通り過ぎてしまう可能性があります。
前の人との間隔を適度に空ける
前の人に近づきすぎると、焦りの原因になります。少し間隔を空けることで、自分のペースを保ちやすくなり、壁を探ることに集中できます。
壁を伝うのは右手?その作法と意味
お戒壇巡りでは、「右手で壁を伝いながら進む」のが一般的とされています。
これには意味があり、仏様の世界では右手は「仏様の智慧や慈悲」、左手は「私たち衆生」を表すとされています。つまり、右手で壁を伝うことは、仏様(ご本尊様)としっかりと縁を結びながら進む、という意味合いが込められているのです。
左手ではダメなの?
作法としては右手が推奨されますが、絶対に右手でなければならない、という厳しい決まりはありません。例えば、右手が不自由な方や、どうしても左手の方が安心するという場合は、左手で伝っても問題ありません。大切なのは、ご本尊様を敬う心です。
錠前は右側の壁にあるので、結果的に右手で探すのが最も効率的、ということでもありますね。
空いている時間帯と服装の注意点
できるだけ落ち着いてお戒壇巡りに挑戦したいなら、訪れる時間帯も重要です。やはり、開門直後の早朝や、閉門間際の夕方は、日中の混雑時に比べて比較的空いていることが多いかなと思います。
服装については、特に決まりはありませんが、以下の点に注意すると良いでしょう。
- 動きやすい服装と靴:階段の上り下りや、暗闇で足元が見えないため、歩きやすい靴が安心です。
- 引っかかりにくい服装:アクセサリーやフード付きの服などは、壁や他の人に引っかかる可能性があるので避けた方が無難です。
- 大きな荷物は事前に預ける:リュックサックなどの大きな荷物は、狭い通路で邪魔になることがあります。近くのコインロッカーなどを利用しましょう。
参拝前に知っておきたいQ&A
最後に、よくある質問をQ&A形式でまとめてみました。
- Q1. 子供でも体験できますか?
- A1. 年齢制限は特にありませんが、完全な暗闇を怖がるお子様もいます。お子様の性格を考慮して、保護者の方が判断してあげてください。抱っこやおんぶでの入場は安全上の理由から難しい場合があるので、事前に係の方に確認すると安心です。
- Q2. 手荷物はどうすればいいですか?
- A2. 小さなショルダーバッグ程度なら問題ありませんが、両手が空く状態が理想です。リュックや大きめのトートバッグは、本堂に入る前にコインロッカーに預けておくことを強くおすすめします。
- Q3. 一度出た後、もう一度挑戦できますか?
- A3. はい、可能です。ただし、再度拝観料が必要になります。時間に余裕があれば、気持ちを落ち着けて再挑戦してみるのも良いでしょう。
まとめ:善光寺で錠前に触れなかったのも一つのご縁
善光寺のお戒壇巡りで錠前に触れなかったとしても、決してがっかりする必要はありません。あの暗闇の中を歩ききり、ご本尊様とご縁を結べたこと自体が、非常に尊い体験です。
触れられなかったという経験は、「また善光寺にお参りに来てくださいね」という仏様からのメッセージなのかもしれません。この記事でご紹介したコツを参考に、ぜひ次回の参拝で再挑戦してみてください。
その時は、きっと心に余裕をもって、ひんやりとした錠前の感触を確かめることができるはずです。あなたの次の善光寺参拝が、さらに素敵なものになることを願っています。