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こんにちは。旅行宿泊探訪記、運営者の「K」です。
世界遺産にも登録されている比叡山延暦寺。一度は訪れてみたいと思いつつも、その広大な敷地を前に、一体どれくらいの所要時間を見ておけばいいのか、計画段階で悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。東塔のみで十分なのか、バスや車を使った場合のモデルコースはどうなるのか、また御朱印巡りをすると時間はどのくらい変わるのかなど、気になる点はたくさんありますよね。特に、延暦寺の広さを考えると、どこから回るのが効率的なのか、徒歩での移動は現実的なのか、具体的なイメージが湧きにくいかもしれません。
天台宗総本山 比叡山延暦寺 [Hieizan Enryakuji]
この記事では、そんなあなたの疑問を解消するために、延暦寺の各エリアを巡る際の所要時間の目安から、あなたの旅のスタイルに合わせたおすすめのモデルコース、そして効率的なアクセス方法まで、私の経験を交えながら分かりやすく解説していきます。この記事を読めば、あなたの延暦寺観光がよりスムーズで充実したものになるはずです。
この記事でわかること
- 延暦寺のエリア別(東塔・西塔・横川)の所要時間
- 目的に合わせたおすすめモデルコースと巡り方
- バスや車を使った効率的なアクセス方法
- 御朱印巡りや駐車場など計画に役立つ注意点
【完全ガイド】延暦寺所要時間の目安をエリア別に解説

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延暦寺は、大きく分けて「東塔(とうどう)」「西塔(さいとう)」「横川(よかわ)」という3つのエリアで構成されています。それぞれに趣が異なり、見どころもたくさんあるんですね。ここでは、各エリアの拝観にかかる時間の目安を、私の体験も踏まえて詳しくお伝えします。
延暦寺の所要時間は東塔のみなら約2時間
延暦寺の中心であり、最も重要な建物が集まっているのが、この東塔エリアです。延暦寺観光が初めての方や、あまり時間に余裕がないという方は、まずこの東塔エリアに絞って巡るのがおすすめかなと思います。
エリア内には、延暦寺の総本堂である「根本中堂(こんぽんちゅうどう)」をはじめ、「大講堂」や「阿弥陀堂」、「文殊楼」など、見ごたえのあるお堂がぎゅっと詰まっています。これらの主要な建物を一つひとつ丁寧に見て回ると、所要時間はだいたい2時間くらいが目安になりますね。少し急ぎ足なら1時間半、お土産を見たり、ちょっと休憩したりする時間も含めるなら2時間半ほど見ておくと安心です。
ポイント
東塔エリアは延暦寺観光のハイライトが凝縮されています。まずはここを拠点に計画を立てるのが基本になりますよ。
落ち着いた雰囲気の西塔エリアの所要時間
東塔エリアから、美しい杉木立の道を歩いて約20分。少し離れた場所にあるのが西塔エリアです。東塔の賑わいとは対照的に、とても静かで落ち着いた雰囲気が魅力的な場所ですね。
西塔の中心的なお堂は、現存する延暦寺の建物の中で最も古いとされる「釈迦堂(しゃかどう)」。そして、渡り廊下で結ばれた二つのお堂が印象的な「にない堂(常行堂・法華堂)」も見逃せません。弁慶がこの廊下を担いだと伝えられているんですよ。
東塔エリアにプラスして西塔エリアも訪れる場合、移動時間も含めてさらに1時間〜1時間半ほどの時間が必要になります。つまり、東塔と西塔を合わせて巡るなら、合計で3時間〜4時間ほど見ておくと良いでしょう。苔むした石段や静寂な空気が好きな方には、ぜひ足を運んでほしいエリアです。
横川エリアの見どころと拝観にかかる時間
西塔エリアから、さらに北へ約4km。最も離れた場所にあるのが横川エリアです。このエリアへは徒歩での移動はかなり大変なので、基本的にはシャトルバスか車での移動になります。
横川エリアの最大の見どころは、舞台造りの鮮やかな朱色が美しい「横川中堂(よかわちゅうどう)」。他にも、おみくじ発祥の地とされる「元三大師堂(がんざんだいしどう)」など、独自の歴史と雰囲気を持つ場所です。
東塔・西塔に加えて横川エリアまで巡る場合、バスの待ち時間や移動時間も考慮して、さらに1時間半〜2時間ほど追加で見ておく必要があります。3エリアすべてを制覇するなら、最低でも5〜6時間、つまりほぼ一日がかりになると考えて計画を立てるのがおすすめです。
根本中堂の所要時間と現在の改修情報
東塔エリアの中心であり、延暦寺の信仰の心臓部ともいえるのが「根本中堂」です。ご本尊である薬師如来の前には、最澄の時代から1200年以上もの間灯され続けている「不滅の法灯」があり、その厳かな雰囲気には圧倒されます。
通常であれば、この根本中堂の拝観自体の所要時間は20分〜30分程度が目安です。しかし、ここで一つ重要な情報があります。
【重要】根本中堂は現在、大改修中です
根本中堂は、2016年から約10年間をかけた平成の大改修の真っ只中にあります。建物全体が大きな素屋根で覆われており、完了は2026年頃の予定とされています。最新の情報は必ず公式サイトでご確認ください。
「え、じゃあ見られないの?」とがっかりするかもしれませんが、ご安心ください。改修中でも内部の拝観は可能です。それどころか、改修工事の様子を間近で見学できる展望スペースが設けられており、普段は見ることのできない屋根の構造など、今しか見られない貴重な光景に出会えます。これはこれで、非常に価値のある体験になると思いますね。
延暦寺の御朱印巡りで増える所要時間
旅の記念に御朱印を集めている方も多いですよね。延暦寺では、各エリアのお堂で様々な種類の御朱印をいただくことができます。
もし御朱印巡りも計画に入れているなら、所要時間は少し多めに見積もっておく必要があります。授与所の場所を探したり、列に並んだりする時間も考慮すると、各エリアでプラス15分〜30分ほど余裕を見ておくと良いでしょう。
御朱印巡りのポイント
特に紅葉シーズンや連休中は授与所が混雑することもあります。全ての御朱印をいただきたいと考えている方は、時間に十分なゆとりを持って、効率よく回る順番をあらかじめ考えておくことをおすすめします。
モデルコースでわかる延暦寺所要時間とアクセス術

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ここからは、具体的にどんな風に回ればいいのか、目的別のモデルコースとアクセス方法をご紹介します。あなたの滞在時間や興味に合わせて、旅のプランを組み立てる参考にしてみてくださいね。
目的別!延暦寺のおすすめモデルコース
滞在できる時間に合わせて、3つのモデルコースを考えてみました。移動手段や見たいものに合わせてカスタマイズしてみてください。
【弾丸・2.5時間コース】東塔エリア集中プラン
時間がないけど、延暦寺の雰囲気はしっかり味わいたい!という方向けのコースです。延暦寺の中心、東塔エリアの見どころを凝縮して巡ります。
| 所要時間 | ルート | ポイント |
|---|---|---|
| 約2.5時間 | 延暦寺バスセンター → 根本中堂 → 文殊楼 → 大講堂・鐘楼 → 阿弥陀堂・東塔 → バスセンター | 延暦寺のハイライトを短時間で満喫できます。坂道や階段が多いので、歩きやすい靴は必須ですね。 |
【半日・4時間コース】東塔+西塔じっくりプラン
半日ほど時間があるなら、静寂な雰囲気が魅力の西塔エリアまで足を延ばすのがおすすめです。東塔の賑わいとの対比も楽しめますよ。
| 所要時間 | ルート | ポイント |
|---|---|---|
| 約4時間 | (東塔エリアを巡った後)→ 徒歩で西塔へ → 釈迦堂 → にない堂 → 西塔バス停からバスで移動 | 東塔から西塔へ向かう杉木立の道は、とても気持ちがいい散策路です。健脚な方向け。 |
【1日満喫・6時間コース】全エリア制覇プラン
せっかくなら全部見たい!という方は、1日かけて3つのエリアをすべて巡りましょう。エリア間の移動はシャトルバスをうまく活用するのが鍵です。
| 所要時間 | ルート | ポイント |
|---|---|---|
| 約6時間 | 東塔エリア → 西塔エリア → (バス移動) → 横川エリア → (バス移動)→ 帰路へ | バスの時刻表を事前にチェックしておくことが重要です。拝観時間を考慮して、効率的な順番を計画しましょう。個人的には東塔→西塔→横川の順が回りやすいかなと思います。 |
延暦寺シャトルバスを使った効率的な回り方
広大な比叡山内の移動に、最も便利なのが「比叡山内シャトルバス」です。東塔・西塔・横川の各エリアと、比叡山の山頂を結んでいます。
特に、西塔から横川への移動は距離があるため、徒歩は現実的ではありません。このシャトルバスの利用が必須と言えるでしょう。1日フリー乗車券も販売されているので、複数のエリアを巡る予定なら、こちらを購入するのが断然お得です。
バスの運行本数に注意!
シャトルバスは、1時間に1〜2本程度の運行が基本です。特にオフシーズンは本数が少なくなることもあるため、事前に公式サイトで時刻表を必ず確認し、バスの時間に合わせて行動計画を立てることが大切ですよ。乗り遅れると、大幅な時間のロスになってしまいます。
徒歩で巡る場合の延暦寺所要時間とルート
「自然の中を歩くのが好き」という方もいるかもしれませんね。徒歩での移動についてもお話しします。
東塔から西塔へは、整備された山道を歩いて約20分。木漏れ日が気持ちよく、体力に自信があればおすすめのルートです。私もこの道は大好きですね。
しかし、西塔から横川への徒歩移動は、正直なところ、あまりおすすめしません。距離にして4km以上、時間にして90分以上はかかりますし、アップダウンも激しいです。こちらは本格的なハイキングコースと捉えた方が良いでしょう。観光目的で3エリアを巡る場合は、やはりシャトルバスの利用を検討するのが賢明かなと思います。
車での比叡山観光、その所要時間は?
車でアクセスする場合、「比叡山ドライブウェイ」や「奥比叡ドライブウェイ」を利用することになります。自分のペースで移動できるのが最大のメリットですね。
各エリア間の車での移動時間は以下の通りです。
- 東塔 ⇔ 西塔:約5分
- 西塔 ⇔ 横川:約10分
バスの待ち時間がないため、公共交通機関を利用するよりもスムーズに、かつ短時間でエリア間を移動できます。特に小さなお子様連れや、体力に自信のない方がいる場合には、車でのアクセスが非常に便利です。ただし、ドライブウェイの通行料金が必要になる点と、紅葉シーズンなどの繁忙期には道が混雑する可能性がある点は覚えておきましょう。
計画に必須!延暦寺の駐車場と注意点
車で訪れる際に気になるのが駐車場ですよね。延暦寺では、東塔・西塔・横川の各エリアに参拝者用の駐車場が完備されています。
駐車料金は、基本的に比叡山ドライブウェイ・奥比叡ドライブウェイの通行料金に含まれているため、各駐車場で別途支払う必要はありません。これはとてもありがたいシステムですね。
繁忙期の駐車場について
ゴールデンウィークや秋の紅葉シーズンなどは、多くの観光客で賑わいます。そのため、お昼近くになると駐車場が満車になってしまったり、駐車場に入るための渋滞が発生したりすることも珍しくありません。もし繁忙期に車で訪れる予定なら、できるだけ朝早い時間帯に到着するように計画することを強くおすすめします。
あなたの旅に合う延暦寺所要時間の計画法
さて、ここまで様々な情報をお伝えしてきましたが、最後にあなたにぴったりのプランを立てるためのポイントをまとめます。
延暦寺観光 計画の3ステップ
- 滞在時間を決める:まず、旅のスケジュールの中で延暦寺にどれくらいの時間を割けるかを考えましょう。2時間なのか、半日なのか、丸1日なのかで、行ける範囲が大きく変わります。
- 目的を明確にする:「絶対に見たいお堂はどこか?」「御朱印は集めたいか?」「静かな雰囲気を味わいたいか?」など、目的をはっきりさせると、どのエリアを優先すべきかが見えてきます。
- 移動手段を選ぶ:公共交通機関か、車か、あるいは健脚に自信ありで徒歩も組み合わせるか。移動手段によって、所要時間や効率が大きく変わってきます。
例えば、「半日の滞在で、御朱印も集めたい」なら「東塔と西塔をシャトルバスも利用しながら巡る」といった具体的な計画が立てられますね。
完璧な計画を立てるのも楽しいですが、当日の天気やご自身の体調に合わせて、柔軟に予定を変更するくらいの気持ちでいるのが一番です。ぜひ、この記事を参考にして、あなただけの素敵な比叡山延暦寺の旅を計画してみてくださいね。