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小笠原諸島にヘリコプター定期便がない理由と未来

小笠原諸島にヘリコプター定期便がない理由と未来

イメージ画像:旅行宿泊探訪記 作成

こんにちは。旅行宿泊探訪記、運営者の「TrekTide」です。

東京から南に1,000km、一度は訪れたい世界自然遺産の小笠原諸島。その美しい自然に魅了される一方で、唯一のアクセス手段である船で24時間かかるという高いハードルがありますよね。ふと、「小笠原諸島へヘリコプターの定期便があればもっと気軽に行けるのに…」と考えたことはありませんか。島内で楽しめるヘリコプター ツアーの有無や、もし飛んだ場合の料金、そして長年話題になっている小笠原 空港計画の現在地も気になるところです。また、父島 ヘリポートはどんな役割を担っていて、急病人が出た際のドクターヘリや自衛隊 ヘリコプターによる搬送体制はどうなっているのか、という点も島旅を考える上では重要なポイントかもしれません。この記事では、そんな小笠原諸島とヘリコプターにまつわる様々な疑問を、旅行好きの視点から紐解いていきます。

小笠原村観光協会

この記事でわかること

  • 小笠原諸島へヘリコプター定期便がない具体的な理由
  • 島内でのヘリコプター遊覧やツアーの現状
  • 小笠原空港計画と未来のアクセス手段の可能性
  • 救急搬送など、小笠原でのヘリコプターの重要な役割

なぜ?小笠原諸島へヘリコプター定期便がない理由

## なぜ?小笠原諸島へヘリコプター定期便がない理由

イメージ画像:旅行宿泊探訪記 作成

アクセスの不便さが、逆に小笠原諸島の大きな魅力の一つになっているのは間違いありません。でも、それにしてもなぜヘリコプターの定期便という選択肢がないのでしょうか。その背景には、私たちが思う以上にシビアな技術的・経済的なハードルが存在するんです。

東京から小笠原へのアクセスと飛行機の現状

まず、現在の小笠原諸島・父島へのアクセス方法を確認しておきましょう。定期便としては、東京・竹芝桟橋から出航する「おがさわら丸」が唯一の手段です。片道24時間、基本的には6日に1便の運航スケジュールで、多くの旅行者はこの船旅を経て憧れの島へと上陸します。

「昔、飛行機の計画はなかったの?」と思う方もいるかもしれません。実は、過去に空港計画が持ち上がったことは何度かありましたが、自然環境への影響や建設コストなどの問題から、現在まで実現には至っていません。そのため、空路でのアクセスは、ごく限られた緊急時などを除いては存在しないのが現状です。この「船でしか行けない」という事実が、小笠原を特別な場所にしているとも言えますね。

 

定期便がないのはなぜ?航続距離と採算の壁

それでは、なぜ飛行機の代わりにヘリコプターの定期便が就航しないのでしょうか。理由は大きく分けて2つあります。

1. 圧倒的に足りない「航続距離」

最大の壁は、ヘリコプターの航続距離です。東京から小笠原諸島の父島までは、直線距離で約1,000km。これは、一般的な旅客用ヘリコプターが無給油で飛べる距離をはるかに超えています。

高性能なヘリコプターでも航続距離は数百km程度のものが多く、1,000kmもの長距離を、しかも広大な海の上を飛ぶのは安全マージンを考えても現実的ではありません。途中で給油できる島でもあれば話は別ですが、残念ながら東京と小笠原の間にはそのような施設は存在しないのです。

洋上飛行のリスク

陸地の上を飛ぶのとは異なり、洋上飛行は万が一のトラブルの際に緊急着陸できる場所がありません。そのため、航空機には通常よりも厳しい安全基準が求められます。この点も、ヘリコプターでの長距離洋上飛行のハードルを上げています。

2. 成り立たない「採算性」

仮に、技術の進歩で1,000kmを飛べるヘリコプターが開発されたとしましょう。それでも、もう一つの大きな壁が立ちはだかります。それは「採算性」、つまりビジネスとして成り立つかどうかです。

ヘリコプターは一度に運べる乗客数が少なく、飛行機に比べて燃料効率も良くありません。そのため、乗客一人あたりの運賃がどうしても高額になってしまいます。おがさわら丸の運賃が片道3万円台から(時期や等級による)なのに対し、もしヘリコプターが飛んだとしたら、片道で数十万円という価格設定になってもおかしくありません。

これほどの高額な運賃を払ってでも利用したいという人がどれだけいるかを考えると、定期便として毎日運航するのは商業的に非常に難しい、というのが現実的な結論かなと思います。

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小笠原諸島でのヘリコプター活用と将来の計画

## 小笠原諸島でのヘリコプター活用と将来の計画

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定期便はないものの、小笠原諸島においてヘリコプターは全く無縁の存在というわけではありません。むしろ、島民の生活や安全を守る上で欠かせない役割を担っています。ここでは、島でのヘリコプターの活用事例や、気になる未来の空港計画について見ていきましょう。

長年の悲願、小笠原空港計画の現在地

島民の方々や小笠原ファンにとって長年の悲願ともいえるのが、小笠原空港の建設計画です。空港ができれば、東京からのアクセスが数時間に短縮され、観光はもちろん、医療や防災の面でも大きなメリットが期待されます。

現在、東京都によって父島に1,200m級の滑走路を持つ空港を建設する計画が進められていますが、いくつかの課題があります。

  • 自然環境への影響:世界自然遺産である小笠原の貴重な生態系をどう守るか。
  • 建設場所:山の地形を大きく変える必要があるなど、技術的な難易度が高い。
  • コスト:莫大な建設費用がかかる。

これらの課題をクリアする必要があるため、計画は慎重に進められており、具体的な着工時期などはまだ決まっていません。ですが、空路開設に向けた検討が続いていることは、未来の小笠原へのアクセスを考える上で希望が持てますね。

 

新技術ティルトローター機が未来を拓くか

空港建設とは別に、未来の小笠原への空路として期待されているのが「ティルトローター機」という新しい技術です。

ティルトローター機とは?

プロペラの角度を変えることで、ヘリコプターのように垂直に離着陸でき、飛行機のように高速で長距離を飛ぶことができる航空機です。代表的な機体に米軍の「V-22 オスプレイ」があります。

このティルトローター機であれば、長い滑走路が不要なため空港建設のハードルが下がり、かつヘリコプターよりも速く遠くへ飛べるため、小笠原への就航に適しているのではないか、と期待されています。まだまだ民間での実用化やコスト面での課題は多いですが、小笠原のアクセス問題解決の切り札になるかもしれない、夢のある技術ですね。

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命を繋ぐドクターヘリの重要な役割

小笠原諸島のような離島で最も重要なのが、医療体制です。特に、一刻を争う急患が発生した場合の搬送手段は死活問題となります。

残念ながら、小笠原諸島にドクターヘリは常駐していません。しかし、急患が発生した際には、海上自衛隊の航空機やヘリコプターが連携して緊急搬送を行う体制が整えられています。

  1. 父島や母島の診療所で対応できない重篤な患者が発生。
  2. 要請を受け、硫黄島(父島から約300km)に駐留する海上自衛隊のヘリコプターが出動。
  3. 患者を硫黄島まで搬送し、そこで待機している固定翼機(飛行機)に乗り換える。
  4. 固定翼機で本土の羽田空港などへ搬送し、そこから救急車で病院へ向かう。

このように、複数の組織が連携することで、遠く離れた離島からでも患者の命を繋ぐ体制が作られています。まさにヘリコプターが「命の翼」として活躍しているわけです。

情報の取り扱いについて

医療や防災に関する体制は非常に専門的であり、状況によって運用も変わる可能性があります。この記事で紹介している内容はあくまで一般的な概要です。正確かつ最新の情報については、東京都や小笠原村役場などの公式サイトでご確認いただくようお願いいたします。

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自衛隊ヘリコプターによる緊急輸送とは

急患搬送だけでなく、自衛隊のヘリコプターは様々な場面で小笠原の安全を支えています。

例えば、台風などの自然災害で「おがさわら丸」が長期間欠航し、島の食料品などが不足する事態になった場合、自衛隊の輸送ヘリが物資を届けることもあります。また、島内で大規模な災害が発生した際の救助活動や人員輸送など、その役割は多岐にわたります。航続距離が長く、大型の機材を持つ自衛隊だからこそ担える、非常に重要な役割ですね。

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父島にあるヘリポートの役割と現状

父島の清瀬地区には、「父島ヘリポート」が設置されています。旅行者が「おがさわら丸」の船上から目にする機会もあるかもしれません。このヘリポートは、これまで説明してきたような活動の拠点となっています。

  • 急患搬送の拠点
  • 災害時の救助・物資輸送の拠点
  • 島内の視察や調査での利用

あくまで公共・緊急用のヘリポートであり、民間会社のヘリコプターツアーなどがここから発着することはありません。小笠原の静かな暮らしと安全を陰で支える、縁の下の力持ちのような存在と言えるでしょう。

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島内でヘリコプターツアーは体験できる?

ここまで読んで、「定期便はなくても、島内で遊覧飛行くらいはできるのでは?」と思った方もいるかもしれません。クジラが泳ぐ青い海や、緑深い山々を空から眺めたら、最高の体験になりそうですよね。

しかし、残念ながら2024年現在、小笠原諸島(父島・母島)で観光客向けのヘリコプターツアーを催行している会社は存在しないようです。ヘリコプターを運用・維持管理するためのコストや、世界自然遺産という特殊な環境への配慮など、様々な理由が考えられます。空からの絶景は、今のところドローン映像などで楽しむのが現実的なようです。

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東京愛らんどシャトルは小笠原まで飛ぶ?

伊豆諸島を旅したことがある方なら、島々を結ぶヘリコミューター「東京愛らんどシャトル」をご存知かもしれません。「あれが小笠原まで飛んでくれれば…」と思うところですが、これも航続距離の問題で不可能です。

愛らんどシャトルが結んでいるのは、大島、利島、三宅島、八丈島といった伊豆諸島の島々です。これらの島間の距離は数十km程度であり、約1,000kmも離れた小笠原への就航は想定されていません。

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父島から母島への移動手段について

ちなみに、小笠原諸島の主要な島である父島と母島の間の移動手段も気になるところですよね。この区間の移動はヘリコプターではなく、定期船「ははじま丸」が担っています。所要時間は約2時間。父島とはまた違った魅力を持つ母島へ渡る、重要な足となっています。

ヘリポートは母島にも

実は母島にもヘリポートが整備されています。こちらも父島と同様に、主に急患輸送や災害対応といった緊急時に使用されるための重要な施設です。

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まとめ:未来の小笠原諸島ヘリコプター

今回は、小笠原諸島とヘリコプターにまつわるお話をしてきました。

結論として、「航続距離」と「採算性」という2つの大きな壁があるため、現在、小笠原へのヘリコプター定期便は就航していません。また、島内での観光ツアーなども行われていないのが現状です。

しかしその一方で、ヘリコプターは急患搬送や災害時の物資輸送など、島民の命と生活を守るために不可欠な存在として活躍しています。そして将来的には、空港計画の進展やティルトローター機のような新技術の登場によって、誰もが気軽に空から小笠原を訪れられる日が来るかもしれません。

もちろん、24時間かけて船に揺られてたどり着くからこその感動や、旅の情緒があるのも事実。今の不便さが、小笠原の唯一無二の価値を守っている側面もあるのかな、と私は思います。未来の便利な空路に期待しつつ、今は「おがさわら丸」での船旅をのんびり楽しむのが、最高の贅沢かもしれませんね。

 

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