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こんにちは。旅行宿泊探訪記、運営者の「TrekTide」です。
東京で動物園に行こうと思った時、多くの人が思い浮かべるのが「多摩動物公園」と「上野動物園」ではないでしょうか。いざ計画を立てようとすると、多摩動物公園と上野動物園を比較して、結局どっちがいいんだろう?と悩んでしまいますよね。特に、子連れで行くのか、それともデートで訪れるのかによって最適な選択は変わってきますし、広さや料金、所要時間の違いも気になるところです。また、アクセスのしやすさや、気になる混雑具合、万が一の雨の日でも楽しめるのか、といった点も事前に知っておきたいポイントだと思います。この記事では、そんなあなたの疑問を解消するために、二つの動物園を様々な角度から徹底的に比較していきます。
この記事でわかること
- 多摩と上野の広さや料金などの基本スペックの違い
- デートや子連れといった目的別のおすすめ動物園
- 電車や車でのアクセス方法とそれぞれのメリット
- 週末の混雑状況や雨天時の楽しみ方のポイント
多摩動物公園と上野動物園の比較【基本スペック編】

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まずは、二つの動物園がどんな場所なのか、基本的なスペックを比べてみましょう。施設の広さや動物の種類、料金など、知っておきたい基本情報を整理しました。これらの違いが、実際の体験にどう影響してくるのかを想像しながら見ていくと面白いですよ。
まずは基本情報を一覧で比較
百聞は一見に如かず、ということで、まずは基本情報を表で比較してみましょう。これを見るだけで、二つの動物園のキャラクターの違いがなんとなく見えてくるはずです。
| 項目 | 多摩動物公園 | 上野動物園 |
|---|---|---|
| 広さ | 約52.3ヘクタール | 約14.3ヘクタール |
| 動物の種類 | 約300種 | 約320種 |
| 入園料(一般) | 600円 | 600円 |
| コンセプト | 広大な敷地で動物が自由に動く姿を見せる | 世界中の動物を系統立てて見せる |
| 名物・スター | ライオンバス、オランウータンのスカイウォーク | ジャイアントパンダ |
| アクセス(最寄り駅) | 多摩モノレール「多摩動物公園駅」徒歩1分 | JR「上野駅」公園口から徒歩5分 |
広さは多摩、種類の多さは上野
表を見て一目瞭然なのが、その広さの違いですね。多摩動物公園は上野動物園の約3.6倍もの広さを誇ります。多摩は「丘陵」と言ってもいいほど起伏に富んだ広大な敷地が特徴で、動物たちがより自然に近い環境でのびのびと暮らしている様子を観察できます。檻や柵をできるだけ使わない「無柵放養式」という展示方法がメインなので、動物との距離が近く感じられるのも魅力です。
一方、動物の「種類」でいうと、実はわずかに上野動物園の方が多いんです。上野は都心にありながらも、ジャイアントパンダをはじめ、ホッキョクグマやハシビロコウといったスター動物から、珍しい両生類や爬虫類まで、世界中の動物がバランス良く集まっています。「動物図鑑」をめくるように、多種多様な動物に次々と出会えるのが上野の面白さかもしれませんね。
同じ入園料金でも満足度は違う?
驚くことに、これだけ規模や特徴が違うのに、入園料金は一般600円で同じなんです。これはどちらも都立の動物園だからですね。この価格設定は、本当にありがたいなと思います。
では、コストパフォーマンスで考えるとどうでしょうか?
【多摩動物公園のコスパ】
とにかく広いので、一日中いても飽きることがありません。ハイキング感覚で園内を散策しながら動物たちを観察できるので、アクティブに過ごしたい人にとっては600円で丸一日遊べる最高のレジャースポットと言えるでしょう。
【上野動物園のコスパ】
都心からのアクセスの良さが最大の魅力。交通費を抑えやすく、動物園だけでなく上野公園内の美術館や博物館、アメ横など、周辺エリアと組み合わせて楽しめることを考えると、こちらも満足度は非常に高いですね。
どちらも「600円」という価格以上の価値があるのは間違いありません。どういう一日を過ごしたいかで、満足度の感じ方が変わってくるかなと思います。
多摩のライオンバスか上野のパンダか
それぞれの動物園には、絶対に見逃せない「顔」となる存在がいますよね。
多摩動物公園といえば、やはり「ライオンバス」。バスに乗ってライオンの群れの中を進んでいく体験は、迫力満点で大人気です。ただ、ここで非常に重要な注意点があります。
ライオンバスの運行状況について
ライオンバスは現在、施設リニューアルのため長期運休中です。運行再開は2025年度の予定とされています。お出かけの際は、必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。
一方、上野動物園の絶対的スターは、もちろん「ジャイアントパンダ」です。あの愛くるしい姿は、いつ見ても癒やされますよね。ただ、人気者なだけに観覧には少しコツが必要です。特に週末は長蛇の列ができることも多いので、比較的空いている午前中の早い時間帯を狙うのがおすすめですよ。
滞在の目安となる所要時間
園内をどれくらいの時間で見て回れるのかは、計画を立てる上で重要なポイントです。
広大な多摩動物公園は、じっくり見て回ると本当に一日がかりです。園内は坂道も多いので、歩きやすい靴は必須。休憩を挟みながら、時間に余裕を持って楽しむのが良いでしょう。園内を走るシャトルバス(有料)をうまく利用するのも一つの手ですね。
対して上野動物園は、主要な動物だけを駆け足で見るなら2〜3時間、ゆっくり隅々まで楽しむなら半日(4〜5時間)ほどが目安になります。園内は東園と西園に分かれており、モノレール(現在は休止中、代替バスが運行)や「いそっぷ橋」で行き来できます。コンパクトながらも見どころが凝縮されているので、短時間でも満足感を得やすいのが特徴です。
週末や連休の混雑はどっちが激しい?
週末や連休のお出かけで気になるのが混雑具合。どちらも人気のスポットですが、混雑の質が少し異なります。
上野動物園は、駅からのアクセスが良いため、週末は常に多くの人で賑わいます。特にジャイアントパンダ舎や人気の動物の前は、人だかりができやすいですね。入園するまでに列ができることもあるので、チケットは事前にオンラインで購入しておくのがスムーズです。
多摩動物公園は、敷地が非常に広いため、人が多くても比較的ゆったりと過ごせます。園内が広いので、人が分散しやすいんですね。ただし、昆虫園や人気のイベント、レストランや休憩所などは混雑することがあります。特に気候の良い日の週末は、多くのファミリーで賑わいます。
どちらの動物園も、開園直後やお昼過ぎの時間帯は比較的空いている傾向にあります。混雑を避けたいなら、少し時間をずらして訪れるのがおすすめです。
多摩動物公園と上野動物園の比較【目的別診断編】

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基本スペックがわかったところで、次は「じゃあ、自分にはどっちが合っているの?」という疑問にお答えします。デート、子連れ、アクセス方法、天気など、あなたのシチュエーションに合わせて最適な動物園を診断していきましょう!
デートで行くならどっちがおすすめ?
動物園デート、素敵ですよね。ただ、カップルのタイプによっておすすめは変わってきます。
のんびり自然派カップルなら「多摩動物公園」
「二人でゆっくり散歩しながら話すのが好き」「人混みはちょっと苦手…」というカップルには、多摩動物公園が断然おすすめです。広大な自然の中を二人で歩けば、会話も弾むはず。オランウータンのスカイウォークを一緒に見上げたり、美しい蝶が舞う昆虫生態園に入ったりと、ロマンチックな時間を過ごせるスポットも多いですよ。ピクニック気分でお弁当を持っていくのも楽しいかもしれません。
アクティブ&街歩き派カップルなら「上野動物園」
「動物園だけじゃなく、その後におしゃれなカフェやショッピングも楽しみたい!」というアクティブなカップルには上野動物園がぴったり。動物園を楽しんだ後は、上野公園内の美術館を巡ったり、アメ横で食べ歩きをしたりと、デートプランが無限に広がります。都心にあるので、ディナーの場所選びにも困りません。話題の動物も多いので、会話のきっかけにも事欠かないでしょう。
子連れファミリーに最適なのはどっち?
お子さんと一緒に動物園へ行くのは、家族にとって最高の思い出になりますよね。お子さんの年齢や体力に合わせて選ぶのがポイントです。
体力に自信あり!一日中遊びたいファミリーなら「多摩動物公園」
走り回るのが大好きで、体力のあるお子さんなら、広大な多摩動物公園は最高の遊び場です。動物が自然に近い形で暮らしているので、「あ、あんなところにいる!」と親子で動物を探す楽しみもあります。ただし、園内は坂道が非常に多いため、ベビーカーを押して回るのはかなりの体力が必要です。小さなお子さん連れの場合は、シャトルバスを利用したり、回るエリアを絞ったりする工夫が必要かもしれません。
小さな子連れや動物園デビューなら「上野動物園」
動物園デビューの小さなお子さんや、ベビーカーでの移動がメインになるファミリーには、コンパクトにまとまった上野動物園がおすすめです。園内が比較的フラットで回りやすく、短時間でもたくさんの動物に出会えるので、お子さんが飽きてしまう前に満足できる可能性が高いです。また、「こども動物園すてっぷ」では、身近な動物と触れ合うこともでき、お子さんにとって貴重な体験になるでしょう。
電車と車でのアクセスを比較
移動手段によっても、どちらの動物園が便利かは大きく変わってきます。
電車でのアクセス
これはもう、圧倒的に上野動物園に軍配が上がります。JR上野駅の公園口から徒歩5分という立地は、都内や近郊のどこからでもアクセス抜群です。京成線や地下鉄の駅からも近く、利便性は非常に高いです。
多摩動物公園も、多摩モノレールの「多摩動物公園駅」の目の前なので駅からのアクセスは良いのですが、都心からだと新宿から京王線で高幡不動駅へ行き、多摩モノレールに乗り換えるなど、少し時間がかかるのがネックかもしれません。
車でのアクセス
車で行くなら、多摩動物公園の方が便利だと言えるでしょう。動物園付属の駐車場はありませんが、周辺には大規模な有料駐車場がいくつかあります。特に平日は比較的スムーズに駐車できることが多いです。
一方、上野動物園には専用駐車場がありません。上野公園周辺の駐車場はありますが、料金が高めで、週末はすぐに満車になってしまうことも。車で行く場合は、公共交通機関への乗り換えも視野に入れた方が賢明かもしれません。
雨の日でも楽しめるのはどっち?
せっかくの計画も、雨が降ってしまうと台無し…なんてこともありますよね。雨天時の楽しみやすさで比較してみましょう。
結論から言うと、雨の日でも比較的楽しみやすいのは上野動物園かな、という印象です。上野には「両生爬虫類館(ビバリウム)」や「世界のサル舎」など、見ごたえのある屋内施設が充実しています。また、東園と西園を結ぶ連絡通路も屋根がある部分が多いので、移動中の雨をしのぎやすいです。
多摩動物公園は、屋外展示がメインなので、雨が降ると少し大変かもしれません。昆虫生態園は大きな温室なので雨でも楽しめますが、他のエリアを見て回るにはしっかりとした雨具が必須です。ただ、雨の日の動物園は人も少なく、活発に動き回る動物の姿が見られることもあるので、あえて雨の日を狙ってみるのも一興かもしれませんね。
結論!あなたへのおすすめを最終比較
さて、ここまで様々な角度から二つの動物園を比較してきましたが、いかがでしたでしょうか。最後に、これまでの情報をまとめて「こんなあなたにはこっちがおすすめ!」という最終診断をしたいと思います。
こんなあなたには「多摩動物公園」がおすすめ!
- 一日かけてのんびりと動物園を楽しみたい
- ハイキングや散策が好きで、自然豊かな場所に行きたい
- 檻のない、自然な環境で暮らす動物の姿が見たい
- 車でのアクセスを考えている
こんなあなたには「上野動物園」がおすすめ!
- とにかくジャイアントパンダが見たい!
- 電車でのアクセスの良さを重視したい
- 動物園だけでなく、周辺の観光や食事も楽しみたい
- 小さなお子さん連れで、コンパクトに見て回りたい
多摩動物公園と上野動物園は、同じ都立動物園でありながら、全く異なる魅力を持っています。どちらが良い・悪いということではなく、その日の目的やメンバーに合わせて選ぶのが一番だと思います。この記事が、あなたの動物園選びの参考になれば嬉しいです。
本記事に掲載されている入園料やイベント、施設の運行状況などの情報は変更される可能性があります。お出かけの前には、必ず各動物園の公式サイトで最新の情報をご確認ください。