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こんにちは。旅行宿泊探訪記、運営者の「K」です。
海外からの旅行者と話すときや、海外の友人に日本の魅力を伝えたいとき、「この素晴らしい場所、世界遺産なんだよ!」と英語で言いたくなる瞬間ってありますよね。でも、いざ言おうとすると「世界遺産って英語でなんて言うんだっけ?」「World Heritageであってる?」「あの有名な場所の正式名称ってなんだろう…」と、言葉に詰まってしまうことも。特に、世界遺産 英語の正式名称や、その一覧、さらには種類ごとの言い分け、UNESCOとの関係など、意外と知らないことが多いかもしれません。また、Heritageの発音やカタカナでの正しい読み方も気になるところですね。この記事では、そんなあなたの疑問をスッキリ解決します。
この記事でわかること
- 世界遺産の基本的な英語表現と正しい意味
- 「文化遺産」「自然遺産」など種類ごとの英語表現
- 国内外の有名な世界遺産の英語名リスト
- 世界遺産について話すときに役立つ豆知識
世界遺産の英語とカタカナ表現の基本

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まずは基本中の基本から。海外の人と話すときに「これだけは知っておきたい!」という、世界遺産の英語表現と、その背景にある意味を一緒に見ていきましょう。知っているようで、意外と奥が深いんですよ。
World Heritage Siteが持つ本当の意味
まず、世界遺産の正式な英語名は「World Heritage Site」(ワールド・ヘリテージ・サイト)です。
ここでポイントなのが、最後の「Site(サイト)」という単語。日本語だと「世界遺産」なので、つい「World Heritage」だけで完結してしまいがちですが、英語では「Site」がつくのが一般的です。
なぜなら、「Heritage」は「(文化的な)遺産」そのものを指すのに対し、「Site」は「場所」や「遺跡」「用地」といった意味を持つからです。つまり、世界遺産として登録されているのは、価値ある「遺産」が存在する「場所」だというニュアンスが含まれているんですね。
もちろん、会話の中ではシンプルに「World Heritage」と言うことも多いですが、正式名称は「World Heritage Site」だと覚えておくと、より正確に意図が伝わりますよ。
Heritageのカタカナ読み方と英語発音
「Heritage」のカタカナ読み、日本では「ヘリテージ」と表記されることがほとんどですよね。もちろん、これで十分通じます。
ただ、もう少しネイティブの発音に近づけたいなと思ったら、「ヘリィティヂ」のようなイメージで発音するのがおすすめです。
「Heritage」発音のポイント
- Heri-tage:最初の「He」にアクセントを置く。
- -ri-:ここの「リ」は、舌を上あごにつけずに「R」の音を意識する。
- -tage:最後の「テージ」は、「ティヂ」のように、少し「ヂ」の音を混ぜるイメージ。
とはいえ、一番大切なのは伝えようとする気持ちです!自信を持って「ヘリテージ」と言っても全く問題ないので、安心してくださいね。
世界文化遺産と世界自然遺産の英語
世界遺産には、大きく分けて「文化遺産」「自然遺産」、そして両方の価値を併せ持つ「複合遺産」の3つのカテゴリーがあります。これらも英語で言えると、説明の幅がぐっと広がります。
- 世界文化遺産:World Cultural Heritage Site
- 世界自然遺産:World Natural Heritage Site
- 世界複合遺産:World Mixed Heritage Site
基本の「World Heritage Site」の間に、種類を表す単語(Cultural, Natural, Mixed)を入れるだけなので、意外と簡単じゃないですか?
例えば、「清水寺は世界文化遺産です」と言いたいときは、"Kiyomizu-dera Temple is a World Cultural Heritage Site." のように表現できますね。
UNESCO World Heritageとは何か
世界遺産の話題で必ず登場するのが「UNESCO(ユネスコ)」という言葉。これは、United Nations Educational, Scientific and Cultural Organization の略称で、日本語では「国際連合教育科学文化機関」と呼ばれています。
このUNESCOが、世界中から推薦された遺産候補を審査し、「顕著な普遍的価値」を持つと認められたものを世界遺産リストに登録しているんですね。
そのため、より正式な文脈では「UNESCO World Heritage Site」という言い方をすることもよくあります。これは「ユネスコによって認定された世界遺産」ということを明確に示しています。
ニュースや公式サイトなどでは、この「UNESCO」がついた表現をよく見かけるかなと思います。
「World Heritage」との違いを解説
先ほども少し触れましたが、「World Heritage Site」と「World Heritage」の違いについて、もう少し詳しく見てみましょう。
簡単に言うと、こんな使い分けがされています。
- World Heritage Site:名詞として「世界遺産(という場所・物件)」を指すときの正式な表現。
- World Heritage:形容詞的に使ったり、会話の中でカジュアルに使う表現。
例えば、こんな感じです。
例文1:正式な表現として
"Yakushima is a famous World Heritage Site in Japan."
(屋久島は日本の有名な世界遺産です。)
例文2:形容詞的な使い方
"This castle has World Heritage status."
(この城は世界遺産の地位を持っています。)
日常会話では「World Heritage」だけでも全く問題ありませんが、文章で書くときや、きちんと説明したい場面では「World Heritage Site」を使うのがベター、と覚えておくと良いかもしれませんね。
有名な世界遺産:英語とカタカナ一覧

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基本がわかったところで、次は具体的な世界遺産の英語名を見ていきましょう!日本国内の有名な場所から、誰もが知る海外のあの場所まで、英語でなんて言うのか気になりますよね。一覧でご紹介します!
日本の世界遺産の英語名一覧
まずは、私たちになじみ深い日本の世界遺産から。海外の人に紹介する機会も多いと思うので、ぜひチェックしてみてください。
| 日本語名 | 英語名 | 登録年 |
|---|---|---|
| 法隆寺地域の仏教建造物 | Buddhist Monuments in the Horyu-ji Area | 1993年 |
| 姫路城 | Himeji-jo | 1993年 |
| 古都京都の文化財 | Historic Monuments of Ancient Kyoto (Kyoto, Uji and Otsu Cities) | 1994年 |
| 白川郷・五箇山の合掌造り集落 | Historic Villages of Shirakawa-go and Gokayama | 1995年 |
| 原爆ドーム | Hiroshima Peace Memorial (Genbaku Dome) | 1996年 |
| 厳島神社 | Itsukushima Shinto Shrine | 1996年 |
| 富士山-信仰の対象と芸術の源泉 | Fujisan, sacred place and source of artistic inspiration | 2013年 |
| 富岡製糸場と絹産業遺産群 | Tomioka Silk Mill and Related Sites | 2014年 |
これはあくまで一部のリストです。日本の世界遺産はこれ以外にもたくさんあります。最新の情報や全リストについては、UNESCOの公式サイトなどで確認することをおすすめします。
富士山の世界遺産としての英語名
上の表にもありますが、富士山の英語名は特にユニークなので、少し掘り下げてみますね。
その名も、「Fujisan, sacred place and source of artistic inspiration」。
直訳すると「富士山、神聖な場所と芸術的インスピレーションの源泉」。
単に「Mt. Fuji」として登録されているわけではないんです。
これは、富士山がただ美しい自然(自然遺産)としてではなく、古くから人々の信仰を集め、浮世絵をはじめとする多くの芸術作品に影響を与えてきた文化的価値(文化遺産)が評価されて登録されたからです。この背景を知っていると、ただ名前を伝えるだけでなく、その意味まで説明できて素敵ですよね。
京都の世界遺産を英語で紹介
次に京都です。京都の世界遺産も、正式名称は少し長め。
「Historic Monuments of Ancient Kyoto (Kyoto, Uji and Otsu Cities)」
これは「古都京都の文化財」という意味ですが、()の中に「京都、宇治、大津の市」とあるのがポイントです。清水寺や金閣寺、二条城といった単独の建物がそれぞれ登録されているのではなく、京都市、宇治市、大津市にまたがる17の資産をまとめて1つの世界遺産として登録されています。
なので、「金閣寺は世界遺産です」と説明するときは、"Kinkaku-ji Temple is part of a UNESCO World Heritage Site." (金閣寺はユネスコ世界遺産の構成資産の一部です)のように言うと、より正確な情報になりますね。
厳島神社の英語での正式名称
広島県にある厳島神社は、世界的にも非常に有名ですよね。水に浮かぶ朱色の鳥居は、日本の象徴的な風景の一つです。
こちらの英語での正式名称は「Itsukushima Shinto Shrine」です。
これは比較的シンプルで覚えやすいかなと思います。「Itsukushima」が地名で、「Shinto Shrine」が「神社」を意味します。海外の方には "The floating torii gate is very famous." (海に浮かぶ鳥居がとても有名です)と一言添えてあげると、イメージが湧きやすいかもしれませんね。
海外の有名な世界遺産リスト
今度は、海外に目を向けてみましょう。旅行先で訪れることもあるかもしれない、有名な世界遺産の英語名です。
| 日本語名 | 英語名 | 国 |
|---|---|---|
| 自由の女神像 | Statue of Liberty | アメリカ |
| グランド・キャニオン国立公園 | Grand Canyon National Park | アメリカ |
| マチュ・ピチュの歴史保護区 | Historic Sanctuary of Machu Picchu | ペルー |
| モン・サン・ミシェルとその湾 | Mont-Saint-Michel and its Bay | フランス |
| 古代都市ローマ | Historic Centre of Rome | イタリア |
| サグラダ・ファミリア | Works of Antoni Gaudí | スペイン |
| ギザのピラミッド地帯 | Memphis and its Necropolis – the Pyramid Fields from Giza to Dahshur | エジプト |
| アンコールワット | Angkor | カンボジア |
サグラダ・ファミリアが「ガウディの作品群」として登録されていたり、ピラミッドも広大なエリアで登録されていたりと、正式名称を見てみると新しい発見があって面白いですね。
総まとめ:世界遺産の英語とカタカナ
さて、今回は世界遺産の英語表現について、基本的なところから具体的な名前まで、幅広く見てきましたがいかがでしたでしょうか。
最後に、この記事のポイントをまとめておきますね。
世界遺産の英語・カタカナ表現 まとめ
- 世界遺産の正式名称は「World Heritage Site」(ワールド・ヘリテージ・サイト)。
- Heritageの発音は「ヘリィティヂ」を意識すると、よりネイティブに近くなる。
- 文化遺産は「Cultural」、自然遺産は「Natural」を間に入れる。
- 日本の世界遺産の正式名称には、その場所が持つ文化的な背景が反映されていることが多い。
英語での呼び方を知ることは、単に知識が増えるだけでなく、その遺産がなぜ世界に認められたのか、その本質的な価値を再発見するきっかけにもなるかなと思います。
次に海外の人と話す機会があったり、海外旅行で世界遺産を訪れたりするときには、ぜひ今回知った表現を使ってみてくださいね!