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こんにちは。旅行宿泊探訪記、運営者のTrekTideです。
日本の素敵な場所を旅していると、「ここって世界遺産じゃないんだ？」と意外に思うこと、ありませんか。次の世界遺産はどこになるんだろう、と気になりますよね。特に、佐渡金山がどうなったのか、彦根城の登録はいつなのか、といった具体的な候補地に関するニュースは多くの人が注目していると思います。また、かつて話題になった鎌倉がなぜ落ちたのか、その後の再挑戦の動きなど、知れば知るほど奥深いのが世界遺産の道のりです。この記事では、そんな日本の世界遺産候補、いわゆる暫定リストに掲載されている場所や、これから候補になるかもしれない魅力的な場所について、分かりやすく解説していきます。
この記事でわかること
- 日本の世界遺産暫定リストの現状と意味
- 注目されている具体的な候補地の詳細な状況
- 過去に推薦が見送られた候補地の課題と再挑戦
- 世界遺産登録までの基本的なプロセス
世界遺産になりそうなところ 日本の暫定リスト候補
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まずは、日本の世界遺産候補地の中でも特に注目されている場所を見ていきましょう。世界遺産に登録されるためには、まず国内の「暫定リスト」に掲載される必要があります。いわば、世界遺産への切符をかけた国内代表候補たちですね。どんな場所がリストに載っていて、今どんな状況なのか、私も気になって調べてみました。
まずは基本！世界遺産 暫定リスト 日本とは
「そもそも暫定リストって何？」と思う方もいるかもしれませんね。
世界遺産の暫定リストとは、各国が「将来、世界遺産として推薦する意思のある資産の目録」として、ユネスコ世界遺産センターに提出するものです。ここに記載されていないと、そもそも世界遺産への推薦書を提出することすらできない、非常に重要なリストなんです。
つまり、このリストに載っている場所こそが、「世界遺産になりそうなところ」の最有力候補というわけですね。ただし、リストに載ったからといって、すぐに登録されるわけではありません。ここからさらに国内での選考を経て、政府が正式にユネスコへ推薦する候補を1年に1件だけ選ぶのが原則です。
暫定リストのポイント
- 世界遺産に推薦するための前提条件
- 各国が将来推薦したい物件をリストアップしたもの
- リスト掲載＝登録決定ではない
- 日本政府がこの中から推薦候補を絞り込む
現在、日本の暫定リストには文化遺産の候補がいくつか掲載されています。次の項目から、その中でも特に話題に上がることが多い場所を具体的に見ていきましょう。
次の世界遺産は飛鳥藤原？2026年審査へ
奈良県にある「飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群」は、次の世界遺産登録に最も近い候補の一つとして期待されています。
この資産群は、7世紀の日本の律令国家が形成されていく過程を示す重要な遺跡で、藤原京跡や飛鳥京跡、高松塚古墳、キトラ古墳などが含まれています。まさに日本の国の成り立ちを物語る場所ですね。
一度は2008年の国内選考で推薦が見送られた経緯がありますが、構成資産を見直すなど内容を練り直し、満を持して再挑戦しています。当初は2025年の審査を目指していましたが、ユネスコへの推薦書提出期限などを考慮し、現在は2026年の世界遺産委員会での審査を目指して準備が進められているようです。
古代史ファンとしては、この地の歴史的価値が世界に認められる瞬間を心待ちにしています。日本の古代国家の姿を今に伝える貴重な場所なので、ぜひ登録を実現してほしいなと思います。
彦根城の世界遺産登録はいつ実現するのか
滋賀県のシンボル、彦根城も長年にわたって世界遺産登録を目指している場所の一つです。
姫路城と同じく、江戸時代初期の姿を良好な状態で保存している天守が有名で、1992年には既に暫定リストに掲載されています。つまり、30年以上も前から候補地であり続けているんですね。
では、なぜなかなか推薦に至らないのでしょうか。課題となっているのは、「世界遺産としての顕著な普遍的価値（OUV）」をどう証明するか、という点です。特に、すでに世界遺産として登録されている姫路城との差別化が大きなポイントとされています。
彦根城は、天守だけでなく、堀や御殿、大名庭園などが一体となって良好に保存されている「城郭全体の姿」に価値がある、とされています。この点をいかに国際的にアピールできるかが、今後の鍵になりそうですね。
地元の方々の熱意も非常に高いと聞きますし、国宝である美しい天守を見ると、その価値は誰もが認めるところかなと思います。いつか「世界遺産 彦根城」として訪れる日を楽しみにしたいですね。
鎌倉の世界遺産はなぜ落ちた？再挑戦への道
「武家の古都・鎌倉」として、2013年にユネスコへの推薦が行われたものの、残念ながら登録には至らなかった鎌倉。そのニュースを覚えている方も多いのではないでしょうか。
では、なぜ登録されなかったのか。ユネスコの諮問機関であるイコモスからの評価は「不登録」という厳しいものでした。その主な理由として、「武家政権の中心地であったという歴史的な重要性は認めるものの、それを証明する資産（遺跡など）が十分に現存していない」という点が挙げられました。
簡単に言うと、「ストーリーは素晴らしいけれど、その証拠が目に見える形で残っていない」と判断されてしまったわけです。これは非常に残念な結果でしたね。
鎌倉の主な課題
武士によって作られた政治や文化の中心地であったことを、鶴岡八幡宮や寺社、切通しといった個別の資産が「全体として」どう証明するのか、その関連性の説明が難しかったようです。
しかし、鎌倉市は諦めていません。現在、構成資産を見直し、推薦書の内容を練り直すことで再挑戦への道を模索しています。例えば、禅宗の文化に焦点を当てるなど、視点を変えることで価値を再提示しようという動きもあるようです。多くの観光客を魅了し続ける鎌倉が、いつか世界遺産として認められる日が来ることを期待したいです。
平泉の価値をさらに高める拡張登録計画
岩手県にある「平泉―仏国土（浄土）を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群―」は、2011年に世界文化遺産に登録されました。中尊寺金色堂は本当に圧巻ですよね。
そんな平泉ですが、実はまだ「完成形」ではないかもしれません。現在、登録範囲を広げる「拡張登録」を目指す動きがあるんです。
新たに追加候補となっているのは、奥州藤原氏の政治の中心地であった「柳之御所遺跡（やなぎのごしょいせき）」や、骨寺村荘園遺跡などです。これらが加わることで、「浄土思想」という宗教的な側面だけでなく、当時の平泉が政治・行政の中心地でもあったことがより明確になり、世界遺産としての価値をさらに高めることができると考えられています。
一度登録された後も、その価値を深めるために努力が続けられているというのは素晴らしいことですね。平泉の物語が、より豊かなものとして世界に発信されていくのが楽しみです。
今後の動向は？世界遺産になりそうなところ 日本
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暫定リストに載っている候補地以外にも、日本には世界遺産を目指している地域がたくさんあります。最近のニュースで話題になった場所や、これからリスト入りを目指す期待の星など、今後の動向が気になる候補地を見ていきましょう。
佐渡金山の世界遺産登録はどうなった？
近年、最も注目を集めた候補地が新潟県の「佐渡島の金山」（正式名称：佐渡金山）ではないでしょうか。
江戸時代から近代にかけて、日本の経済を支えた金の採掘と生産技術の歴史を物語る産業遺産として、2024年の世界遺産委員会で審査されました。登録への期待が高まっていましたが、結果は「情報照会」という勧告でした。
これは「不登録」ではなく、いわば「保留」の状態です。ユネスコの諮問機関からは、対象とする時代や区域について、より詳細な説明を求める指摘があったようです。特に、江戸期の手工業的な採掘だけでなく、近代以降の産業遺産も含めた全体の価値を、もっと分かりやすく説明する必要がある、ということみたいですね。
政府は指摘された課題に対応し、再度、推薦書の提出を目指す方針です。歴史的背景に関する国際的な議論など、乗り越えるべきハードルはいくつかあるかもしれませんが、佐渡金山の持つ独特の歴史と景観が正しく評価されることを願っています。
期待の新候補！天橋立の世界遺産への道
日本三景の一つとしてあまりにも有名な京都府の天橋立。実は、この天橋立も世界遺産登録を目指している期待の候補地なんです。
目指しているのは、文化的景観としての登録です。単なる自然の造形美だけでなく、古くから和歌や絵画に描かれてきたように、日本人の自然観や信仰、芸術文化と深く結びついてきた文化的価値をアピールしています。
現在は、まず国の暫定リストに掲載されることを目指して、地元自治体や関係者が一丸となって活動を進めている段階です。天橋立の周辺には、智恩寺や籠神社といった歴史的な社寺も点在しており、これらの資産と一体となった価値をどのように示していくかがポイントになりそうですね。
あの美しい景色が世界遺産として認められれば、また新たな視点でその魅力を楽しめるようになるかもしれません。
飛騨高山など将来の国内候補地を紹介
ここまで紹介した以外にも、日本には世界遺産を目指す魅力的な場所がまだまだあります。
- 飛騨高山（岐阜県）: 江戸時代の城下町や商家の町並みが美しく保存されており、独自の祭礼文化（高山祭）も高く評価されています。伝統的な町並みとしての価値を世界に問うことを目指しています。
- 百舌鳥・古市古墳群の拡張（大阪府）: すでに世界遺産に登録されている古墳群ですが、含まれていない重要な古墳を追加での登録を目指す動きがあります。
- 水木しげるの妖怪関連作品群（鳥取県など）: これは少しユニークな候補かもしれませんが、漫画という現代の文化を「負の記憶」と結びつけ、平和の価値を伝える資産として提案する構想もあるようです。
これらの地域が正式に暫定リスト入りし、推薦への道を歩み始めるのはまだ先かもしれませんが、日本の多様な文化や歴史を伝えるポテンシャルを秘めている場所ばかりで、考えるだけでワクワクしますね。
世界遺産登録までのプロセスをわかりやすく解説
ここで一度、世界遺産に登録されるまでの大まかな流れをおさらいしておきましょう。道のりは意外と長くて複雑なんです。
世界遺産登録へのステップ
- 暫定リストへの掲載
まずは国内の候補リストに載ることがスタートラインです。文化庁などが公募し、審議会を経て決定されます。 - 国内での推薦候補選定
暫定リストの中から、政府がその年にユネスコへ推薦する物件を原則1件だけ選びます。 - ユネスコへの推薦書提出
正式な推薦書を、期限（通常は2月1日）までにユネスコ世界遺産センターへ提出します。 - 諮問機関による現地調査
イコモス（文化遺産）やIUCN（自然遺産）といった専門機関が、書類審査と現地調査を行います。この調査が非常に重要です。 - 諮問機関からの勧告
調査結果をもとに、諮問機関が「記載（登録）」「情報照会」「記載延期」「不記載（不登録）」の4段階のいずれかを世界遺産委員会に勧告します。 - 世界遺産委員会での審議・決定
年に一度開催される世界遺産委員会で、勧告を参考に最終的な登録の可否が審議され、決定します。
このように、多くのステップと厳しい審査を経て、晴れて世界遺産となるわけですね。一つの場所が登録されるまでには、本当にたくさんの人々の長年の努力があるのだなと改めて感じます。
なお、これらのプロセスやスケジュールは変更されることがあります。最新の情報や詳細については、文化庁などの公式サイトでご確認いただくことをお勧めします。
まとめ：未来へ繋ぐ世界遺産になりそうなところ 日本の魅力
今回は、日本の世界遺産になりそうなところについて、具体的な候補地やその現状を巡ってきました。
暫定リストに載っている飛鳥・藤原や彦根城、再挑戦を目指す鎌倉、そして最近話題になった佐渡金山など、どの場所も日本の歴史や文化を伝える上で欠かせない宝物ばかりですね。
世界遺産登録はゴールではなく、その価値を未来へ守り伝えていくためのスタートラインだとも言われます。これらの候補地が世界に認められ、私たちがその価値を再発見するきっかけになるのは、本当に素晴らしいことだと思います。
次の世界遺産はどこになるのか、これからも注目していきたいですね。そして、候補地となっている場所へ実際に足を運んでみると、その魅力や地元の方々の想いをより深く感じられるかもしれませんよ。